節分の柊鰯はいつまで飾る?処分方法は?

冬の行事

柊鰯

節分は豆で鬼を追い払い、福を呼び込む伝統行事ですね。

なぜ鬼かというと、季節の変わり目には鬼が出るとされ、昔は新年最初の日だった立春の前日、つまり大晦日に鬼を追い払う風習が中国から日本に伝来したのでした。

 

豆まきとは別に、節分には柊の枝に焼いた鰯の頭を刺して魔除けにする風習があります。節分が近づくと、この柊鰯がスーパーで販売されますよね?

行事ごとを大切にしようと、今年は購入しようと思っても、いつまで飾って、どうやって処分すれば良いのかが分からないと、どうしても躊躇してしまいますよね。

 

都市部ではこの風習が見られるところも減ってしまったそうです。管理人宅でも子供の頃からこの飾り付けを見たことがありませんでした。

この際、管理人の勉強も兼ねて、この日本古来の風習を調べましたのでどうぞご覧ください。


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柊鰯を飾る期間

ヒイラギの枝にイワシの頭を刺して魔除けにする、いわゆる「柊鰯」を飾る期間については諸説あって、代表的なのは次の2パターンがあるそうです。

  • 小正月(1月15日)から立春(2月4日)まで飾る
    正月行事が一段落する小正月から節分まで飾り、立春に片付けるという理由。
  • 節分の日だけ飾る
    節分行事なので節分の日だけ飾るという考え方が理由。

 

正月飾りは神様を迎え入れる目印用で、松の内か小正月まで片付けません(伊勢志摩地方のみ例外です。下記「由来」をご覧ください)。早く片付けることは神様に失礼とされます。

一方、柊鰯は鬼を払う魔除けですから、鬼がいる節分の日だけ飾ればいいかなと管理人は考えます。

ただし、地域によっては小正月から飾るでしょうし、片付ける時期を雨水(2月18日)までや、ひな祭りまでとか、さらには来年の節分までとする地域もあるらしいです(^_^;

 

処分方法は

飾るのが終わったら、処分しないといけないのですが、どうやって処分すればいいのでしょうか? まさか、そのままゴミ箱に直行??

それではあんまりなので、正しいとされるやり方で処分したいものですね。

 

お手軽なのは、半紙で包み、塩で清めて捨てる方法です。半紙とは、書道で使う紙で十分です。

本格的に処分するには、神社へ持っていってお焚き上げしてもらいます。ただし、神社が受け取ってくれるかによりますので、受け取ってくれない場合はお手軽法をおすすめします。

柊鰯は鬼を避けるための魔除け、つまり縁起物ですから、「鬼から家を守ってくれて、ありがとうございました」という気持ちをこめて、単に生活ゴミとして処分せず、自然に帰してあげましょう。

 

さて、柊にイワシって、なんでこんなヘンテコリンなものを飾って魔除けにするのでしょうか?
柊鰯の魔除けの由来を調べましたので、もう少しお付き合いください。

 

柊鰯が魔除けになった由来

節分は鬼をやっつける行事でしたね。

柊の葉っぱにはトゲトゲがあります。このトゲトゲが鬼の目を刺すと言われます。豆が鬼の目を攻撃するのと同じです。そして、イワシを焼いたときに出る臭いを鬼が嫌がり、寄ってこなくなると言われます。

この風習は平安時代にはあったそうで、国語の時間でも習った土佐日記にその記述があります。土佐日記は935年頃に成立したとされますから、今から1000年以上前に始まりました。そして民衆に広まって普及したのは江戸時代と言われます。

 

ちなみに、伊勢神宮で売られている注連縄(しめなわ)はこの風習を受け継いでいて、柊が挿してあります。別記事(⇒伊勢神宮初詣について) にも書いたように、管理人は元伊勢市民でしたが、柊には気付かなかったです。当地は全国でも珍しく、年中正月の注連飾りを玄関に飾っているにもかかわらず(^_^;

 

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まとめ

「鰯の頭も信心から」ということわざがあります。これは、鰯のようなつまらないものであっても、信仰する気持ちがあれば尊いものに見えるたとえです。

確かに鰯の頭ってそれだけでは不気味ですし、信仰の対象になるとは思えませんね。でも、家族の安全と無病息災を願って、臭いで鬼を追い払おうとした昔の人々の想像力は面白いなと、調べてみて感じました。

柊鰯がスーパーで売っていたら、今年は買って玄関に飾ってみませんか? 1000年前の昔の人の想像力について、お子さんに話をしてあげてくださいね♪


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