現れると表れるの違い!「結果があらわれる」はどっち?

本とペン

漢字の訓読みは難しく、同じ訓読みであっても違う漢字を当てるケースは少なくありません。

「現れる」と「表れる」もそんな難しい使い分けの一つではないでしょうか?「表現する」という言葉もあるように、この2つの漢字はお互いに似た意味を持つ漢字で構成されていますね。

「結果があらわれた」
「喜びが表情にあらわれる」
「風邪の症状があらわれた」
「モンスターがあらわれた!」
「数字にあらわれる」
「雲間から太陽があらわれる」
「悪の本性があらわれた」
…など、

これらの「あらわれる」と「あらわす」にどんな漢字を当てますか?

「パソコンやケータイが勝手に変換してくれるから…」と言って、機械任せにしていても、いつも正しく変換してくれるとは限りません。

仕事で出すメールや、上司への報告書を提出した後に漢字の間違いをチェックされると、「しまった!」と思うと同時に、「なんで漢字はこんなに難しいんだろう」とイヤになってきますよね(゚Д゚)

この記事では「現れる」と「表れる」の違いをまとめてみましたので、ぜひご覧下さい。


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まずは辞書で調べよう

答えをすぐ知りたい気持ちはありますが、まずは辞書で「あらわれる」の意味を調べてみます

[動ラ下一][文]あらは・る[ラ下二]

  1. (現れる)今までなかったものが姿を見せる。「彗星(すいせい)のごとく―・れる」「雲間から太陽が―・れる」
  2. (表れる)隠れていたものが表面に出てくる。感情・思想などが表面から知られる状態になる。「怒りが顔に―・れる」「彼の考えがよく―・れた文章」
  3. (現れる)隠れていたものが際立って見えてくる。知れわたる。「真価が世に―・れる」
  4. (顕れる)よくないことが公になる。発覚する。「悪事が―・れる」
    (goo辞書 – デジタル大辞泉)

ココに注目!
「今までになかったもの」と「隠れていたもの」の違い、
「姿を見せる」と「表面に出てくる」「感情・思想などが…」の違い。

これらが違いを考えるキーのようですね。

まとめてみると、

「現れる」は姿やモノが見えるようになる。
「表れる」は感情や思想が表面に出てくる。

管理人は訓読みで迷ったら熟語で考えるようにしています。「現れる ≒ 出現する」、「表れる ≒ 表現する」で言い換えられるかを最初に考えます。

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現れると表れるの使い分け例

RPG でおなじみのメッセージ「モンスターがあらわれた!」はどうでしょうか?

オバケ

「出現した」と言い換えられ、「モンスター」は姿やモノなので、「モンスターが現れた!」です。

最初に挙げた他の例も考えてみましょう。

「表情」と「数字」は感情や思想と考えられ、それぞれ「表情に表れる」「数字に表れる」になります。それになにより表情は「情を表す」ですから。

「太陽」は姿やモノですから「太陽が現れた」です。

ところで、「結果」「症状」「悪の本性」は姿やモノではありませんし、感情や思想でもありません。「出現」と「表現」という熟語の言い換えも微妙です。

これは辞書の解説まで戻った方がいいでしょう。辞書の3番「隠れていたものが際立って見えてくる」に該当すると考えます。

(行動したら、いままで見えてこなかった)結果が現れた。
(寒いところにいたら、昨日までは感じなかった風邪の)症状が現れた。
(善人を装っていたけど、あることがキッカケで)悪の本性が現れた。

ただし、言い方を変えると「表す」です。「症状を言葉であらわす」なら、これは「表現する」で言い換えられるので、「症状を言葉で表す」となります。

「結果が数字であらわれる」なら「結果が数字で現れる」ですし、「結果を数字であらわす」なら上の例と同じく「結果を数字で表す」です。

まとめ

難しい日本語の使い分け例として、「表れる」と「現れる」を取り上げてみました。訓読みの使い分けは時として難しいですよね。

表れるは「表現する」、現れるは「出現する」と熟語で言い換えられればすぐわかるのですが、迷ってしまう場合はパソコンやスマホの漢字変換を信用せず、言葉の持つ意味に立ち返って考えたいものです。

そして、文章を書いていて少しでも「あれっ?」と思ったら調べる習慣をつけましょう(^_^)v


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