インフルエンザ脳症の症状は?予防法と治療はどうする?

インフルエンザ脳症(のうしょう)の話をしましょう。乳幼児を抱える親にとっては、とても怖い病気です。なぜインフルエンザにかかったら脳症になる事があるのでしょう?どんな症状でわかるの?

熱を出した赤ちゃん

予防するにはどうしたらいいの?治療法はあるのでしょうか?

幼児がかかる事が多いと聞くが後遺症があるんじゃないの?など、心配ですね。


スポンサード リンク

インフルエンザ脳症の初期症状は?

インフルエンザ脳症と脳炎の違いは、脳炎はウイルスが直接脳内に侵入して炎症を起こす場合で、より重症なのは脳症です。

インフルエンザ脳症とはインフルエンザウイルス感染に伴う合併症です。ウイルスに感染した幼児(1歳~5歳以下)が意識障害や異常行動・けいれんなどの神経障害を起こす病気です。

発熱後6時間~36時間以内に発症し、嘔吐や下痢と共に意識障害(意識がなくなる)や異常行動(幻覚を見る・大声を出す・おびえる・突然走り出す・意味不明な発言をするなど)の神経の障害がでます。これらの症状をすぐにインフルエンザ脳症と判断する事はできません。

小児の場合、高熱が出るとうわごとを言ったり、短時間のけいれんが起こる事がありますが、けいれんが長時間続いたり、普段熱が出た時には見られない症状がある場合は脳症の疑いがあります
これらの症状が出た場合は、医療機関に相談するようにしましょう。

母親が子供の熱を見る

インフルエンザ脳症には3つの病型があります。

  • 急性壊死性脳症(きゅうせいえしせいのうしょう)特にA型インフルエンザが原因の場合が多く、5歳以下(特に1歳~3歳)に発症する事例が多い。
  • ライ症候群は6歳~12歳の頃に発症し、B型インフルエンザが原因の場合が多い。
  • その他にHSE症候群があります。

スポンサード リンク

インフルエンザ脳症の予防法は・・

インフルエンザワクチンの接種をお勧めします。ワクチンでインフルエンザの完全な予防はできませんが、合併所の予防は期待できます。また、毎年続けてワクチンを接種する事で免疫力が高まります。

つぎに、解熱剤の過剰投与をしない。熱そのものが脳症の原因になる事はありません。インフルエンザウイルスが脳内で見つかった症例はありません。

「脳症」というと高熱で脳が侵されるように思われがちですが、むしろ熱が出るのはウイルスが熱に弱い性質があるので、体がウイルスを熱で撃退する為に発しているのです。

頑張ってウイルスと戦うぞ~!と思っているのに解熱剤で無理に熱を下げてしまうと、ウイルスを増殖させて、かえって病気を長引かせてしまいます。解熱剤を使用しなくても熱は1~2日で下がります。

子供の場合、高熱だから解熱剤を飲ませるのではなく「元気が無くてぐったりしている」「唇が紫色」などの表情で解熱を考えます。

但し、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の成分が入っている解熱剤を飲ませてはいけません。このNSAIDsはインフルエンザ脳症を併発する可能性があると言われています。小児科では高熱の時にアセトアミノフェンを処方しますが、これは解熱をする効果というより、それ以上の熱を出さないものです。

氷嚢を子供にあてる

熱をどうしても下げたい時は、アイスパックをタオルで巻き、わきの下や股に挟んであげると良いでしょう。また、汗で濡れたパジャマを着替えさせてあげる事も冷却作用になります。何度も言いますが、熱は下げない方が子供を長い時間苦しめない方法です

インフルエンザ脳症の治療は・・

抗ウイルス薬(オセルタミビル)の投与は、脳症の誘引となる気道局所の感染の拡大を 抑えることが期待されます。血管からは水分や塩分またはブドウ糖などの点滴をします。脳圧が高い時は減圧剤を使用します、けいれんが強い場合には抗けいれん剤を使用します。

患者の状態によっては人工呼吸器を使用して呼吸を助ける場合もあります。

具合に悪そうな子供の写真

いずれにせよ、現在の所は有効な治療法は報告されていません。

インフルエンザ脳症の後遺症は・・

後遺症としては、てんかん・言語障害・歩行障害・知的障害などがあります。

国立感染症研究所の2002年の調査では、致死率15%、重度後遺症8.5%、軽度後遺症13%、完治50%と調査開始当時に比べ、改善傾向にあると報告されています。

このように年々後遺症が減少傾向にあるのは、病気に対する知識の普及や、治療の進歩、解熱剤の使用の制限などが要因と言われています。

【関連記事】

インフルエンザの症状!熱が出ないってあるの?

インフルエンザの予防!マスクの選び方に迫る!

インフルエンザ予防接種を大人がする最適な時期は?

まとめ

インフルエンザ脳症について少しわかりましたか?幼児期にかかる病気としてはとても怖い病気ですが、ワクチン接種などで軽減できる病気です。

インフルエンザが流行する時期は、不要な外出はなるべく避けましょう。家の中を快適な環境(湿度は50%~60%)にして、子供たちと楽しめる遊びなどを一緒に考えてもいいでしょう。

どうしても外出する必要がある時はマスクをつけましょう。キャラクターが描かれた不織布マスクも売っています。マスクの表面にウイルスが付着しているかもしれませんので、1度使用したマスクは外出から帰ったらゴミ箱に捨ててください。

帰宅後は必ず石鹸で手を洗いましょう。

熱の出た時は、解熱剤を使わないで自然に熱が下がるのを待ちましょう。子供は母親の不安を敏感に察知します。お母さんが落ち着いて背中を撫でてあげると子供は安心して寝るものです。困った時は一人で悩まないでお医者さんに相談しましょう。


スポンサード リンク

関連コンテンツ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。