読書感想文の宿題は、夏休みの最後まで残してしまう…私もそうでした。宿題の中でも自由研究と並んで面倒くさい(笑)ヤツのトップクラスに入ります。
書き出しは調子よく書き出せたとしても、途中でどう書き続ければよいのかわからなくなって、何時間考えても先に進まない、なんてことありますよね。
いや、それどころか、書き出しの時点で何を書いていいかサッパリわからないかもしれません。そもそも読書感想文って何をどう書けばいいの?
こんな悩める中学生にいい話があります。実は読書感想文が書きやすい本があるのです!
本選びで失敗しなければ、感想文の宿題も今までほどの苦労なく完成させることができますよ。また構成にもコツがあります。それを紹介していきます。
なお、この記事のタイトルには「中学生」とありますが、小学生、高校生でも考え方は一緒です。
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読書感想文に悩む人が選ぶべき本
ずばり、テーマがはっきりしていて、自分の意見を持ちやすい本です。読書感想文を宿題に出すねらいは、本を読んでどう思ったかを表現させることです。
そのテーマも、「努力」が、一番感想文が書きやすいと思います。それは、自分の体験につなげやすいからです。部活や習い事、勉強など、努力したことのない人はいませんよね。
そして、そのテーマが必ずでてくるのは、このジャンルです。
- 伝記
- 介助犬・救助犬など動物の成長物語
伝記になるような人はその過程でかならず努力をしています。動物に関しても同じです。
その話の中で、自分に似ている部分、また足りない部分を探すようにして読めば、感想文を書く準備は完了です。
本を読んでどう思ったか、何を感じたか、そして自分はどう変わったか……そこを意識して読むようにしましょう。主人公(登場人物)に共感できるところ、逆に自分とは意見の対立するところを意識して読みます。
「優等生」になる必要はありません。自分の感じたことについて素直になりましょう。「先生に良く思われよう」として読書感想文を書こうとしても、素直になれないのでうまく書けません。
これらについて気付いた点があればメモをとって読んでいくと、そのメモがそのまま読書感想文の元ネタになるのでオススメです。
読書感想文の構成のヒント
読書感想文の構成は、大きく3つの部分からなります。
書き出し、本文、終わりです。
文章を書き始める前に、まずこの構成を意識するようにします。構成とは文章の設計図になります。構成を意識するだけで文章を書くのがグッと楽になります。
その中を以下のように区切って書いていくと、意外と指定された文字数も多くは感じないと思います。初めに、書く量を割り振っておくといいです。
例えば、書き出しは全体の1/5程度の分量、本文3/5、終わり1/5です(もし原稿用紙2枚分が指定であれば、20行×2枚で40行。書き出しの部分は、8行程度書くようにする、という具合です)。
さらにその分量を項目で等分すると目安になりますよ。
書き出し
- 本の中から印象に残った部分を書く
- その部分について自分の考えを書く。この時点でそれを詳しく書く必要はない。詳しく書くのは本文。
本文
- 本を選んだきっかけ、読み始めた時の感想
- 自分の体験
- 書き出しの部分に感想を付け足す
- 本を読んで自分が変わったところ
終わり
- これからどうしたいか、将来の自分の夢にどう生かしていくかなどについて書いてまとめる
- 本を読んで自分がどう変わったか。
読書感想文の書き出しのコツ
書き出しって迷ってしまいますよね。うまく書けなくて、後につながらなくて結局書き直さなきゃならなくなった経験があります。
書き出しは、自分の経験につなげられそうな部分を読んだことについて書きましょう。
その部分についてまずは簡単に説明します。感想文の冒頭なので少し格好つけてドラマチックに書きましょう。1~1行半程度なら本から引用してもいいと思います。
そして、その部分についてどうして印象に残ったのか、自分の考えなどを書きます。あとで本文に詳しく書くために、全部を書いてしまわずに、ネタをとっておきましょう。
読書感想文の締めの言葉
読書感想文の終わりの部分に書くのは、自分のことです。
その本を読んだことで、自分がこれからどうしたいか、将来の夢にどう生かしていくかなどについて書くときれいにまとまります。本を読む前と後で自分がどう変わったかも書くとよいでしょう。
具体的にどんな場面で、どんな風な行動をしていくかということを、いままで自分が述べてきたことに重ねて述べられると良いですね。
「将来の夢」とかいうと難しく思えるかもしれません。ここは、部活動や趣味、得意(苦手)な教科、ふだんの生活といった身近なところから考えていきましょう。もちろん、将来進みたい進路が見えているのであればそれでOKです。
まとめ
これは、型にはめて感想文を書く方法です。細かく行を区切って書くことによって、自分の頭が整理されて、苦手な人でも書きやすいはずです。
自分の好きな小説で書きたかったり、賞をねらったりする場合には、もっと練って書きます。
しかし、書き方がわからないだけで最後に残してしまう気持ちがよくわかります。今回この書き方によって、苦手意識がすこしでもやわらいでくれたら嬉しいです。
さあ、今すぐ本を選んで書き始めましょう!
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