一年を締めくくる最後の日、大晦日。
♪もう~いくつ寝ると、お正月~ の歌にあるように、明日がお正月でワクワクしていた子供時代。そして大人になると、年内にやっておかないといけないことを片付けるために、忙しい日というイメージに変わっていきました。
そんな大人の忙しさも一段落し、お正月を迎える準備ができたところでやってくるイベントが、年越しそばではないでしょうか?
管理人が小学校に上がる前は毎晩9時に寝ていましたが、大晦日だけは夜更かしが許され、ふだん体験しない夜の時間とともに食べる年越しそばの思い出が強かったです。
でも、なんで大晦日にそばなんでしょうね?
調べてみましたので、ご覧ください。
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年越しそばを食べる由来は?
よく言われているのが、「そばは縁起がよい食べ物で、細く長く、長寿を祈願する」という説ですね。管理人も子供の頃に親からそう聞いた気がします。
これ以外にも諸説あり、調べてみるとこんなことがわかりました。
- 昔、金細工師は掃除のときにそば粉を練った団子で金粉を集め、それが「そばは金を集めるもの」の意味に転じたという説。
- 「細く長く」と相反するかもしれませんが、そばは切れやすいため、今年一年の災厄を「切る」に通じるとする説。
イヤなことは年内に忘れる、と考えると今で言う忘年会みたいです(笑 - また、そばは風雨に打たれても日に当たるとすぐに立ち直るタフな植物にあやかるという説。
- さらには、庶民的なそばで縁起を担げれば、それはそれで安上がりで結構という説。
いずれにせよ、バレンタインデーのように売上を上げたいそば屋の陰謀ではなさそうです(笑
なぜ大晦日に食べる?
今年一年の災厄を切る、という説なら大晦日が合いますが、その他の説なら別に大晦日でなくても構わないのではと思います。
大晦日にそばを食べるという風習は、庶民文化が花開いた江戸時代中期から始まったと言われます。
もともと、江戸商人は月末にそばを食べる「三十日そば」(みそかそば)という風習がありました。この風習が大晦日だけ残って、年越しそばになったという説です。
また、そばを食べる人は脚気にならないといわれ、そばを食べる習慣が広まったという説。
ところで、なぜ江戸には脚気が多かったのでしょうか?
当時、脚気は「江戸患い」といわれ、病気が流行っていました。
江戸では玄米ではなく白米を食べていたため、ビタミンB1の欠乏症、つまり脚気にかかる人が多かったそうです。そして、そばにはビタミンB1とB2が豊富に含まれ、脚気の予防につながっていました。
江戸時代の人々は、今のような栄養学の知識がなくても、経験則としてそばが脚気に効くことを知っていたんですね。
……これはこれでスゴい!
年越しそば、いつ食べるのがいい?
大晦日といっても24時間あるわけで、いったいいつ食べたら縁起がよいのでしょうか?
- 「年越し」だから1月1日の午前0時をまたいだとき
- 大晦日の夜遅く
- 大晦日の晩ご飯
- 大晦日ならいつでもいい
……と、食べるタイミングとしていくつか考えられます。「年越し」という言葉のイメージなら午前0時かなと思ったりします。
ところが、食べるとよいとされるタイミングは年内、つまり大晦日であればいつでも構わないそうです。
大晦日のニュース番組では街のそば屋で年越しそばを食べる人の風景が中継されますが、あれは正しいタイミングだと言えます。
年越しの気分としては、大晦日の晩ご飯か、年が明ける前の晩に食べるのが雰囲気が出る気がします。子供の頃は、NHK紅白を見ながら食べていたのを思い出します。
【関連記事】
そばの美味しい食べ方とは?薬味、つゆ、わさび、蕎麦湯の味わい方
まとめ
年越しそばを食べる意味(由来)と食べるタイミングについて記事にしました。
- 年越しそばを食べる理由には諸説ある
- 食べる習慣ができたのは江戸時代中期頃から
- 食べるタイミングは大晦日であればいつでもよい
皆さんのご家庭では年越しそばはどうされる予定ですか?
一年の災厄を切り、細く長く、長寿を祈願したいですね!(^^)!
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