みなさん、ご飯(米)を食べていますか?
麺類やパンを食べることもあるかと思いますが、日本の食卓に上がる主食と言えばご飯です。そのご飯ですが、どうやって炊いていますか?
電気釜、ガス釜、鍋、それともかまどと羽釜ですか? 最近では中国人旅行者の「爆買い」に代表されるように、日本製の電気釜はどんな米でも上手に炊ける性能が評判になっています。
しかし、高性能の電気釜って、高いですよね? 6~7万円は平気でするし、モノによっては10万円というのも珍しくありません。
記事では土鍋を使って、高性能の電気釜に負けない味のご飯を炊く方法をお知らせします。おいしいご飯を食べることにこだわっているあなた、この先の記事をチェック!
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炊飯用土鍋でのご飯の炊き方
鍋物に使う普通の土鍋でご飯を炊いてもいいのですが、途中で火加減の調整が必要だったりして、少し手間が掛かります。
この記事では火加減の調整をしなくて済む、ご飯炊き専用の土鍋を使ってご飯を炊きます。
では、順に説明していきます。
1. 米をとぐ
ゴシゴシと力を入れて米をといでしまうと、米が割れやすくなって味が落ちます。最初は米が水を吸いやすいので、1回目は手早く水を取り替えます。軽くといで、3回ほど水を替えれば充分です。
そのまま炊飯に使える無洗米が最近ではよく売られていますから、無洗米を使えば米をとぐ手順を省略できます。
写真の土鍋は4合炊きですので、ここでは最大量の 4合分の米を入れています。
これは4合まで炊けるという意味で、炊きたい量にあわせて1合、2合、3合でも可能です。
2. 吸水させる
米と同量の水を入れ、30分ほどそのまま置いて、米に水を吸わせます。この手順は電気釜であっても本当は必要なことです。
急いでいるときは吸水を省いてもよいでしょう。その場合は吸水時間の30分を省略できます。
なお、この炊飯用の土鍋には1合、2合、3合、4合の白米を炊くときの水の量の目安が刻まれています。水の量はその刻まれた水位まで入れればよいです。
この写真では土鍋を写すために、土鍋に米と水を入れて吸水させています。しかし、土鍋は水を吸ってヒビが入りやすくなるため、本来ならボウルに米と水を入れて吸水させます。吸水が終わってから、米と水を土鍋に移すようにしましょう。
3. 火にかける
吸水させたら土鍋をガスコンロにおいて火にかけます。火加減は中火より少し強いくらい。
火をつけたら沸騰して、フタの穴から蒸気が出るまで待ちます。だいたい、10分から12分くらいで沸騰するような火加減とします。
この炊飯用土鍋では失敗することは少ないですが、この火加減のみコツを掴む必要があります。とはいえ、火加減調整は最初のみで、蒸気が出るまで調整の必要はありません。
電気釜と違ってガスを使うので台所から離れている訳にはいきませんが、火加減のコツをつかめば蒸気が出るまでの間、他の料理を作ったりできます。
4. 火を止める
フタの穴から蒸気が勢いよく出はじめたら、1分ほど待って火を止めます。ここの待ち時間を長くすると出来上がったときにおこげができます。
5. 蒸らす
火を止めたらフタをしたまま15分ほど蒸らします。土鍋は保温性がよいので、火を止めても沸騰状態が維持され、ご飯が炊けます。
蒸らしが終わるまで、絶対にフタを取ってはいけません。
ご飯粒が立っているのを見てください!
吸水は空いている時間にしておけば、火にかけてから30分弱でご飯が炊けます。電気釜より短いですよね。
6. 余ったら冷凍する
土鍋には保温機能はありません。その時に食べる分だけ炊くか、余ったご飯は冷凍します。
筆者の場合は半合ずつ密閉容器に入れて熱いうちにフタをし、室温で冷ましてから冷凍室で冷凍します。半合はご飯1膳に相当しますから、4合炊くと8膳分になります。
冷凍すれば1ヶ月くらいはもちます。600Wの電子レンジで、1膳分なら3分、2膳分なら5分加熱すれば熱いご飯を食べられます。
筆者がおすすめする炊飯用土鍋とは?
炊き方の手順は上に書いたとおりですので、基本的にはどんな土鍋でも炊けるはずです。しかし、以下の点からご飯炊き専用の土鍋を使うことをおすすめします。
- 火加減調整が必要になる
- 沸騰したら吹きこぼれることがある
これらの懸念点は失敗の原因となりますので、つぶしておけば失敗のリスクは減らせます。
筆者がおすすめするのは、「ごはん鍋 大黒セリオン(中蓋付)4合炊」または「2合炊」です。2014年に買って以来、電気釜を使わずにこの土鍋で炊いていますが、一度も失敗したことはありません。
この土鍋のメリットはこちらです。amazonのレビューでも星★4.5です!
- 火力調整が不要
- フタが二重で重いので吹きこぼれない
- 1合から4合まで水加減の目盛りがある (2合炊きは1合と2合)
- こびりつかない
- フタが割れても部品で販売してもらえる
値段は4合炊きなら5000円台で、高級電気釜の 1/10 以下の値段で買えます。
土鍋ご飯のメリット・デメリット
ご飯炊き専用の土鍋を買って以来、電気釜は片付けてしまいました。筆者はすっかり土鍋ご飯の味が気に入ってしまいました。
いいことばかり書いてきましたが、メリットとデメリットの両方を書いておかないとウソ臭いと思われるかもしれません(^^ゞ これまで土鍋ご飯を炊いた経験で両者を挙げてみたいと思います。
メリット
まず、ご飯の味がよいです。炊きたてはもちろんのこと、密閉容器に入れて冷凍し、あとで電子レンジでチンしたものを食べても味の劣化が少ないように思います。火を止めるまでの時間を少し長くすればおこげもできます。 (※ 個人の感想です)
次に、炊くのに掛かる時間が短いです。30分弱で炊けます。吸水の時間を含めると1時間はかかってしまいますが、吸水は電気釜で炊く場合も本当は必要な工程です。
そして、高級電気釜に比べると圧倒的に土鍋は安いです。光熱費も電気代よりガス代の方が安いのではないでしょうか。
デメリット
予約炊飯ができないのは一番のデメリットです。寝る前にタイマーをセットしておいて、翌朝に炊きあがっているということはできません。また、火を使うのでコンロの前から離れられません。鍋の状態を見ていないといけないのも欠点です。
保温機能がないので保存には適しません。1回の食事で食べきるならOKですが、残ったときはラップか密閉容器に包んで冷凍します。
あと、IH調理器ではそれ対応の土鍋が必要です。しかし、上で紹介したメーカーではIH調理器用の土鍋も出しています。
メーカーリンク ⇒ 株式会社 華月
結局、デメリットは予約炊飯ができないことのみ、といえます。
まとめ
土鍋ご飯の炊き方と、メリット、デメリットを紹介しました。
- ご飯炊き専用の土鍋を使えば、ほとんど失敗することなく炊ける
- 専用の土鍋を買っても、電気釜より圧倒的に安い
- 炊きたてだけでなく、冷凍ご飯をチンしてもおいしい!
- デメリットは予約炊飯ができないこと
全自動の電気釜と比べると一見面倒くさいと思えるかもしれませんが、一度やってみると簡単に炊けて、おいしいご飯が食べられます。土鍋ご飯の好きな人が増えると筆者は嬉しいです!
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コメント
大変分かりやすく、土鍋炊きを理解する事が出来ました。
早速、今からご飯を炊いてきます。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
ぜひ、土鍋ご飯にチャレンジしてみてくださいね。