梅雨が明けるころに土用の丑の日がやってきます。土用の丑の日にはうなぎを食べようという習慣があり、街のうなぎ屋さんはもちろんのこと、スーパーでもうなぎやうな重のセールが行われたりしますよね。
この頃は、夏の暑さが本格化して、ギラギラと照りつける太陽と蒸し蒸しする湿気で不快指数が上昇するしんどい時期です。
日頃、外回りの営業仕事などで忙しくしているあなた!
こんな時だからこそ、夏バテにならないように栄養のあるうなぎを食べて、元気に仕事に出たいものです。元気のいい姿を見せれば、商談相手もハンコを押して成約してくれるかも!?
夏のうなぎと言えば土用の丑の日ですよね?以下、土用の丑の日とうなぎについて調べましたのでどうぞご覧ください。
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土用の丑の日はいつ?
2017年の土用の丑の日は7月25日と8月6日です。
「どよう」といっても土曜日のことじゃないですし、「うしのひ」といっても牛肉じゃありませんからね(笑
土用の丑の日ばかりがよく知られているので、「土用」って夏のことかなと思ってしまいますが、各季節、つまり年に4回あります。
もうすこし詳しく言うと、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことを「土用」といいます。暦の上では季節が変わりますよ、という日より前の18日間と言うことですね。
夏の土用は立秋前の18日間になります。2017年の立秋は8月7日ですから、夏の土用は7月19日から8月6日までです。この間で十二支が「丑の日」となる日が土用の丑の日です。
土用は18日間あって、十二支はその名の通り12種類ですから、年によっては丑の日が2回来ることもあります。最近では2015年には7月24日と8月5日の2回ありました。
この2回目のことを「二の丑」といい、約57%の割合で起こります。浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)で11月に行われる「酉の市」でも、酉の日がやってくる回数で「一の酉」「二の酉」「三の酉」って言うのと同じです。
なぜうなぎを食べる?
日本人が夏にうなぎを食べる習慣は非常に古くからあり、奈良時代にできたとされる万葉集にも詠まれています。
土用の丑の日に一般の民衆にも食べる習慣が広まったのは、町人文化が栄えた江戸時代、18世紀終盤からと言われています。
「土用の丑の日 = うなぎ」を発案したのは、諸説あるのですが、もっともポピュラーなのが蘭学者であり、発明家でもあった平賀源内だとされます。
夏にうなぎが売れなくて、売り上げ不振のうなぎ屋が源内のところに相談に来ました。どうすれば、夏でもうなぎが売れるだろうか…? うなぎ屋は源内のアドバイス通り、「本日、土用の丑の日」と張り紙をしたらよく売れるようになりました。それを見た他の店もマネをして、よく売れるようになりました。
…というエピソードがあります。
うなぎ以外の「う」のつく食べ物を食べる習慣
元々、「丑の日」なので、「う」のつく食べ物を食べると夏負けしないと言われてきました。うなぎはその一例で、梅干し、瓜(うり)、うさぎ、馬肉(うま)、牛肉(うし)もそうだったと言われています。ただし、うなぎ以外は現代では廃れてしまいました。
でも、ちょっと待ってください。
瓜科の野菜や果物、例えば冬瓜、ニガウリ、スイカ、メロンは漢方では清涼剤といわれ、身体のほてりを取る作用があるとされています。
メロンをしょっちゅう食べられるリッチな方はしあわせですが、夏の果物といえばスイカでしょう。冷やしたスイカを夏に食べるということは、身体のほてりを取るという意味で、実は非常に理に適っていたんですね。
うなぎは栄養価の高い食品
奈良時代から夏にうなぎを食べる習慣があったということは、昔の日本人は経験則でうなぎが栄養豊富な食品であることを知っていたんですね。
現代の見地から、うなぎがどれくらい栄養があるかを見てみましょう。
- ビタミンA
- ビタミンB群
- ビタミンD
- ビタミンE
- カルシウム、鉄分
- EPA、DHA
ざっと挙げただけでも、これだけの栄養を含んでいます。ビタミンAは粘膜を強化し、胃腸病や風邪の予防に効果があるとされます。ビタミンB群はエネルギー代謝に必要ですし、ビタミンEは老化を防ぐ抗酸化ビタミンとして注目されています。EPA、DHA はコレステロールを抑えます。
瓜科の野菜と同じように、うなぎは夏バテ防止、食欲減退防止の働きがある食べ物で、夏に適した食材ですね。
まとめ
土用の丑の日のいつになるのか、そしてうなぎを食べる由来と意味についてまとめました。
- 土用の丑の日は立秋前の18日間で、十二支が「丑の日」
- うなぎを食べるよう発案したのは平賀源内という説が有力
- うなぎは栄養価の高い食品
- 瓜科の野菜は身体のほてりを取る作用がある
真夏の炎天下で外回りの仕事をする方は大変かと思いますが、土用の丑の日にはちょっと奮発して昼ご飯にうな重なんていかがでしょうか?
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