梅雨が明けてどんどん暑くなってくる時期に日本には暑中見舞いというものがあります。若い世代にはなかなか馴染みのない暑中見舞いですが、送る時期や内容に決まり事はあるのでしょうか?
また何をどう書けばいいのか分からないという方にも参考になるように、文例をいくつかご紹介したいと思います。
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暑中見舞いを送る時期はいつ?
それでは、暑中見舞いを送る時期には何かきまりがあるのでしょうか?
実はあるんです!!
一般的には暑中見舞いは梅雨が明けてから立秋までに出すのが決まりです。立秋を過ぎてから8月いっぱいは残暑見舞いに変わります。
また、あなたの住んでいる地方では梅雨明けしていても、先方はまだ梅雨明けしていない事もあるので出す際には天気予報などで確認しましょう。
2016年の立秋は8月7日ですので、この日を境に暑中見舞いか残暑見舞いかになるので気をつけて下さいね。
暑中見舞いには何を書くの?
さて暑中見舞いの時期が分かった所で今度は書く内容ですが、実は暑中見舞いには年賀状の賀詞のように決まった言葉はありません。では、何を書いたらよいのでしょうか?
1. 冒頭のあいさつ
例)『暑中お見舞い申し上げます』…この言葉が出すはがきの一番の目的なので、はがきに書く時は他の文字よりも少し大きめに書きます。
2. 時候のあいさつや先方を気遣う言葉
例)『暑さ厳しい折 いかがお過ごしですか』『暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか』など。
※疑問文の形ですが、最後に≪?≫はいりません。
3. 簡単な近況報告
例)『私も暑さに負けないように頑張っております。』など。他にも頂き物をした際のお礼であったり、結婚、引越しのお知らせだったり、ビジネス用として出す場合はお盆の休暇時期などを書くといいですね。
4. 先方への気遣いの言葉や終わりの言葉
例)『酷暑の折から、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。』など。まだまだ暑いですが、体に気をつけて下さいねという気持ちを書きます。
5. 日付
例)『平成○○年七月・平成○○年八月・平成○○年盛夏』日付に関しては○月○日とは書かずに例文のように書くのが慣例です。
この5つを内容に組み込めばまず先方へ失礼になることはありません。
先方が目上の方なのか、同級生など自分と同等なのかで少し変わってきますので、文例をご紹介したいと思います。
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一緒に夏らしいイラストをつけるのもいいですね!
暑中見舞いの文例を紹介
先方が上司や先生といった年上の方や、ビジネスのお客様の場合は、少しかしこまった内容にしましょう。
『暑中お見舞い申し上げます』の見舞うというのは、本来は目上から目下に使う言葉なので、目上の方には見舞うではなく、お伺いをたてましょう。
暑中お伺い申し上げます
暑さ厳しい折、お変わりなくお過ごしでしょうか。
おかげさまで、私どももつつがなく過ごしております。
酷暑の折から、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
まずは暑中お見舞いまで。
平成二十八年盛夏
先方が友人のように自分と同等の場合、また親しい間柄の場合はすこしくだけた表現でも大丈夫だと思います。
暑中お見舞い申し上げます
暑い日が続きますがお元気ですか
私たちは元気に過ごしています。
まだしばらくは暑さが続くと思いますがくれぐれもご自愛くださいね。
平成二十八年七月
こちらは一例ですが、この様に長く文章を書くよりも簡潔に書きましょう。
暑中見舞いを頂いて返事を出す場合は?
先方から暑中見舞いを頂いてから返事を出す場合には一言そのお礼を添えましょう。書き方の所で説明した 3.簡単な近況報告と一緒に一言添えるといいかと思います。
例)
『ご丁寧なお見舞い状をいただきまして、誠に恐縮に存じます。』
『このたびは暑中お見舞いをいただき、ありがとうございました。』
『ご丁寧に暑中お見舞いをいただきまして、恐れ入ります。』など。
また暑中見舞いとして頂いたけれども返事を出す際には立秋が過ぎていたら、暑中見舞いではなく残暑見舞いに変わります。
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1.冒頭のあいさつを『残暑お見舞い申し上げます』にします。
まとめ
暑中お見舞いの書き方をまとめてみました。
- 立秋を境に暑中見舞いか残暑見舞いかに変わる
- 書く内容に決まりはなかった
- 内容は簡潔に相手を気遣う気持ちが大事
暑中見舞いや残暑見舞いって書く機会も頂く機会も若い世代だと少ないかと思います。
私も結婚してから目上の方へのお礼状や挨拶は出す機会が増えました。パソコンで印刷した方が楽だし早いのですが、自筆で書くようにしています。せっかく書くのなら自筆で書いてみてはいかがでしょうか?先方も喜ばれると思いますよ。
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