お中元(お歳暮も)のシーズンになると、誰に何を贈るのかを考えますよね? お世話になった方には贈るとして、これからお世話になるであろう方にも何かしら贈ることがあると思います。
一方で、お中元を頂くこともあるでしょう。過去に何かをしてあげた方から、お礼とご挨拶の気持ちで贈ってくれるわけですよね。
さて、ちょっとレアなケースかもしれませんが、会社の上司からお中元を頂いたら、どう対応しましょうか? よくあるパターンは部下が上司に贈るケースですが、上司がねぎらいの気持ちで贈ってくれるケースもあります。
- お返しは必要でしょうか?
- お礼状には何と書けばいいでしょうか?
これらについて調べてみましたので、どうぞご覧ください。
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お返しは必要?
上司と言えば親も同然、とかつては言ったものですが、それでも給与やボーナスの査定、そして勤務地や出世できるかという人事権も握ってますから、下手を打つことだけは避けたいものです。
「頂いた物に相当なお返しをするべきだろうか?」と思うのは自然と言えますよね。
…ですが、お中元にお返しは原則不要。
おかえしを贈る代わりに、会社の上司ですから、口頭でお礼を言ってオシマイにせず、必ず「封書」でお礼状を出します。ハガキは略式なのでやめましょう。
口頭でお礼を言って、封書でお礼状を書けば二重になるのでは、なんてことは気にせず、お礼状を出しましょう。口頭と文書でお礼を言われて不快に思う人はいません。
むしろ、封書で送れば上司の家族にも目にとまりますから、より感謝の意味を示すことになります。
では、お礼状の文例を見ていきましょう。
お礼状の文例
かしこまった文章を書く機会がないと、いざお礼状を書くと言っても、そこで思考停止です。
字が下手だと思う方はワープロで作りたくなりますが、できれば手書きで書きたいものです。たとえ下手な字でも、プリンターの印刷より、その人の手書きの方が味があります。奥様が書く場合は、差出人のご主人の名の横に「内 (奥様の名前)」と書きます。
お礼を伝える文面
上司からお中元として食べ物を頂いた場合の例文です。食べ物以外の場合は、「賞味させて頂きました」の文を頂いた品物の感想にします。
(※縦書きで書きます)
拝啓 連日厳しい暑さが続いております。
○○様におかれましてはますますご健勝のことと、心からお慶び申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、このたびはご丁寧にもお中元を頂戴いたしまして、誠に有難うございます。
頂戴しました○○(※食べ物の場合)は家族全員で賞味させて頂きました。
ご厚情に重ねて感謝申し上げます。
暑さ厳しい折、○○様もどうぞご自愛ください。
敬具
△△ △△ (※差出人)
○○ ○○様
お礼状の構成
「お礼状って難しい」と思うかもしれませんが、構成は決まっていますので、その通りに書けばよいです。
- 頭語(拝啓)
- 時候の挨拶(季節を表わす言葉)
- お中元のお礼
- 本文
- 先方の体調を気づかう言葉
- 結語(敬具)
頭語と結語はいいですよね? 拝啓と敬具ですから。
時候の挨拶もだいたい決まっています。お中元なら夏ですから、梅雨明け直後なら「暑さも本格的になって参りました」でしょうし、8月に入れば「連日厳しい暑さが続いております」でいいと思います。
悩むのは本文かと思いますが、頂いた品物が食べ物なら「美味しく頂きました」ですし、実用品なら「重宝しております」と書けばよいです。お礼状として使う言葉は決まっていますから、流れに乗って書けば大丈夫です。
管理人の失敗談
管理人の職場は従業員同士の物品のやり取りは禁止になっています。仕事を受発注している取引先とのやり取りも禁止です。
もし、取引先から頂いてしまったときは、事情を伝えてお返しするという決まりになっています。虚礼廃止と便宜供与となるリスクを避けるためです。
そんなわけで、仕事関係でお中元のやり取りをすることはないのですが、仕事以外でつながりのあった方からお中元を頂いたことがありました。
気を遣わせて申し訳ないという気持ちがありましたので、電話でお礼と今後は辞退したい旨を話したのですが、いま思えば相手方に失礼なことをしていました。
- 書面ではなく、電話でのみ伝えてしまった
- 口頭なので推敲した言葉ではなかった
- 辞退したいことを強調しすぎて、頂いて迷惑だったかのような印象を与えてしまった
3つ目がよくないですね(>_<)
10年以上前の話とはいえ、先方の気持ちを考えていなかったです。皆さんはそんな失敗をしないよう、礼儀をわきまえて行動してくださいね。
【関連記事】
お中元のお礼状の文例!取引先から頂いたら?場合によっては断り状も
まとめ
上司からお中元を頂いたときの対応とお礼状の文面について調べてみました。
- 原則としてお返しは不要
- お礼状は手書きの封書で早めに出す
- 縦書きが望ましい
- お礼状で使う言葉は決まっている。流れ通り書けば大丈夫
口頭だとうまく言えない方や、逆につい余計なことまで言ってしまう方は、お礼状を書いて出すのがおすすめですよ。
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