皆さん、梅干しは食べていますか?
子供の頃は食べられなくても、大人になったら美味しいと思うようになった食べ物の一つが梅干し(梅)ではないでしょうか。梅のすっぱさを美味しいと感じます。
筆者もそんな一人で、大人になってから梅を食べられるようになりました。そして、梅が身体によいと知って以来、梅についていろいろ調べてきました。
梅干しは医者いらずと言われ、昔から健康食品として親しまれてきた食べ物です。近年では健康食の他に、女子には嬉しいダイエットや美容、アンチエイジングにも効果がある事が証明されています。
年配の方がおられる家庭では食卓に梅干しが必ずあがるものですが、若い人の家庭ではあまり見かけなくなっているかもしれないですね。
今回は、この梅干しの驚くべき効果効能を記事にします。また記事の後半では、より効果的に栄養を摂れる食べ方についても触れました。
最後まで読んだら、あなたも梅干しを食べたくなりますよ。どうぞお付き合いください。
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梅干しの持つスゴい効能とは?
梅干しは昔から「梅は三毒を断つ」と言われてきました。毎日、朝晩で1個ずつの梅干しを食べるとよいとされます。
この三毒ってなんでしょうか? 毒って言われると、何かヤバそうですね。
ここで言う三毒とは、食べ物の毒、血の毒、水の毒をいいます。食べ物の毒は食中毒につながって、なんとなく想像つきそうですが、血と水はイメージしにくいかもしれません。血液の異常と、水分のめぐりがよくない状態と考えてみてください。
参考までに、これらを東洋医学では「食毒・血毒・水毒」といいます。
「梅は三毒を断つ」という言葉には、これらの異常やよくない状態を防いで身体を健康に保つという意味がこめられています。
具体的には次にあげるものに効果がある事が医学的にも証明されています。順に見ていきましょう。
消化吸収、ダイエットへの効果
「食べ物の毒」を防ぐために梅が持つ効果です。
- 食中毒予防
- 胃炎・胃潰瘍・胃がんの予防
- ダイエット効果
- 疲労回復、肩こりの改善
クエン酸の殺菌力により、O-157 (病原性大腸菌)などによる食中毒菌の増殖を抑える効果があります。
O-157 による食中毒はニュースなどでも報道されますし、少し難しくなりますが、MRSA と呼ばれる黄色ブドウ球菌による食中毒菌の増殖を抑える効果もあります。
日本がまだ貧しかった頃、お弁当といえば、ご飯に梅干しだけをおかずにした日の丸弁当が一般的でした。梅干ししかおかずに入れられなかった事情もありますが、梅干しがご飯の腐敗を防いでいた効果もあります。
梅干しにはピロリ菌の運動を抑制させる働きがあります。
ただ、筆者個人の意見としては、もしピロリ菌を持っているのであればキチンと殺菌しておくことをおすすめします。その上で梅干しも食べるとよいでしょう。
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また、梅にはバニリンという成分を含みます。名前からバニラアイスクリームを想像するかもしれませんが、その通りで、バニラの香りの主成分がバニリンです。
このバニリンには、脂肪燃焼効果があり、ダイエット効果を期待できます。
そして、梅に豊富に含まれるクエン酸はエネルギー代謝をよくしてくれます。エネルギー代謝をよくするとは、食べたものが適切に無駄なく、身体を動かすために使われると考えてください。
もしエネルギー代謝が悪いと、疲労物質の乳酸ができやすくなったり、余計な脂肪が蓄積されやすくなります。エネルギー代謝がよくなると、脂肪がつきにくくなります。乳酸が分解されるため疲れにくくなります。
血液の流れを正常にする
血液の流れの異常を防いで正常にする効果です。
- 糖尿病の予防
- 高脂血症(こうしけっしょう)・脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化の予防
- 高血圧・低血圧などの血圧の正常化、体を温めて血行をよくする
- 痛風・結石の予防
糖尿病、高脂血症、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化の予防、そして血圧の正常化は、そのまま生活習慣病の予防と言ってよいでしょう。
ヨーロッパのことわざに「血管が年齢を決める」というのがあります。「人は血管と共に老いる」とも言ったりします。
「血管年齢」という言葉を聞いたことありますか? 梅は血管のアンチエイジングになります。
むくみ、貧血を予防する
水分のめぐりが悪くなると、むくみやすくなります。梅は水分のめぐりを改善します。
- むくみ予防
- 貧血予防
- ストレス・不眠症への効果
梅は人間に必要なミネラルを豊富に含みます。とくに、梅に含まれるカリウムは余分な排泄物を尿として出す効果があります。
また、梅には鉄分が豊富に含まれます。鉄分は貧血を予防します。カルシウムも含みますので、ストレスや不眠症にも効果を期待できます。
梅はアンチエイジングに効果あり!?
記事の前半では梅の健康効果を紹介してきました。
健康であることに加えて、いつまでも若々しくいたい、というのは男女関係なく思うことですよね。
加齢によるいろいろな身体の変化は、細胞が酸化して(サビて)くることによって起こるといわれます。梅干しに含まれる「梅リグナン」という成分は、体内のサビを抑える効果があります。
サビの原因となる「悪玉活性酸素」の働きを抑えて、シミやしわ・生活習慣病の抑制をして老化を防止します。
年齢を重ねると血液もドロドロになってきます。梅やシソの成分は血液をさらさらにする作用があります。便秘や肌荒れ・生理不順などにも効果があるため、美容効果も期待できます。
また、酸っぱい物を食べると唾液がたくさん出ますが、この唾液には「パロチン」という若返りホルモンが含まれています。
このパロチンは、骨や歯の生石灰化を防ぐ効果や、皮膚の新陳代謝を活発にするので、老化を防ぎます。
オススメの食べ方は?1日に何個食べればいい
上の写真のように、ご飯にふつうの梅干しを食べてもいいと思いますが、ここでは「焼き梅干し」を紹介したいと思います。焼き梅干しを朝と晩に1個ずつ食べるようにしましょう。
梅は加熱する(焼く)ことで糖とクエン酸が化学反応を起こします。このとき、血行を良くする効果のある成分「ムメフラール」(梅肉エキス)が生まれます。
梅肉エキスは、これまで述べてきた効果を最大限引き出すものです。
梅干しは簡単に手に入りますので、梅干しを焼いて加熱することで「ムメフラール」を作る事が出来ます。
梅干しは、焼くと酸味が減少して甘くなります。
焼き梅干しの作り方(1)
- アルミホイルを2枚用意して、1度クシャクシャにしてから広げて重ねます。
- 梅干し10個ほどを1のアルミホイルに包んで、口をしっかり閉じます。
- オーブントースターで10~20分蒸し焼きにしたら出来上がりです。
焼き梅干しの作り方(2)
- アルミカップに梅干し3~4個入れます。
- オーブントースターで片面5分ぐらいずつ焼きます。あまり焦がさないように注意してください。テフロン加工のフライパンで転がしながら加熱しても良いです。
1回焼いた梅干しは冷めても効果は落ちませんので、たくさん作って保存しておいてもよいですよ。
【動画】鶏肉の梅しょうが焼き
まとめ
いかがでしたか?
ここでもう一度梅の健康効果を振り返っておきましょう。
- 食中毒の予防、胃の病気の予防
- ダイエット、疲労回復効果
- 血管の老化を予防する効果
- むくみの予防
- 悪玉活性酸素の働きを抑えてアンチエイジング効果
このように、良い事ずくめの「梅干し」ですが、梅干しには塩分も多量に含まれています。塩分の採り過ぎにならないように1日に食べる量は調整してください。
また梅の実には、アミグダリンと言う成分が含まれており生のままで食べると酵素で分解され、猛毒のシアン化水素(青酸)を生成します。
これは特に種の中に多く含まれていて、たくさん食べると中毒を起こして最悪死に至ります。
ただし、梅干しとして漬ける事で、ほとんどのアミグダリンは消えますので安心してください。(#^^#)
梅干しの効果がこんなにあるのなら、私も明日から酸っぱいのを我慢して朝晩食べようと思います。一番の期待はアンチエイジングです。
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