フローリングの上に直接布団を敷いたままにしてしまい、フローリングと布団にカビが生えて困った人がたくさんいます。
筆者の同僚にすごく暑がりの子がいます。その子は夏場に冷房で室温を20℃設定にしているそうです。タイマーをセットして仕事に出かけるので、家に帰るとすでに部屋は20℃で保たれているそうです。
ほとんど寝るだけの家なので布団を敷きっぱなしにしていて、久々に布団を干そうとあげてみたら、なんとその下のフローリングはカビだらけだったという事です。(_;
その話を聞いて私は「そんなバカな!」と思ったのですが、実際そういう経験をした事のある人は大勢いるそうです。
このようなフローリングに直接布団を敷いている場合、湿気・カビ対策はどうすれば良いのでしょうか?
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簡単にできるフローリングと布団のカビ対策とは?
簡単にできる布団とフローリングのカビ対策を以下に挙げます。
- 布団を敷く位置をずらし、同じ場所に敷かない
- 除湿シートを布団とフローリングの間に敷く
- すのこベッドを使用する
夏に限らず冬でも、朝起きてマットの下のフローリング部分を触ると温かいですよね。
これは、夜寝ている間に体温の熱で温められたものですが、これが湿気に変わり放置するとカビに変わります。カビは生えてくる前に予防をしておかないと、一旦生えてしまったら処理が大変です。
布団を同じ場所に敷かない
フローリングに直接布団を敷く場合は、敷きっぱなしにしない事が基本です。
押入れが無くて布団を収納できない場合、床の隅にたたんで置くと思いますが、その時も場所を少しずつずらして同じ所にばかり置かないようにしましょう。これと同じく、敷く場所も定位置にしないで、毎日場所を変えていきます。
除湿シートを布団とフローリングの間に敷く
敷く位置をずらすのが難しいときは、除湿(吸湿)シートを利用するのも良い方法です。私はベッドですが、マットの間に除湿シートを敷いています。
除湿シートはあまり薄い物だと布団がずれた時にシートもよれてしまいますので、厚みのある物が良いでしょう。また、除湿シートも時々は干す必要がありますので、買う時は洗えるタイプの物だと気持ちよく使用できますので、お勧めです。
すのこベッドを使用する
すのこベッドを利用する方法もありますが、すのこも素材によってそれ自体にカビが生えます。
布団干し機能付きのすのこベッドを購入して、昼間は布団干しを兼ねてすのこを立てておくようにしましょう。
布団干しの機能があれば、立てて畳めるので寝るとき以外は場所を取りません。すのこがジョイント式なら、使わないときは小さくまとめられますよ。
簡単で安上がりの方法は、マットの下に新聞を敷く方法です。昔、畳の下やタンスには必ず新聞を敷いていました。湿気対策の先人の知恵ですね。ただし、この新聞も敷きっぱなしはダメです。こまめに取り換えて下さいね。
湿気とカビを避ける布団の扱い方は?
すのこベッドや除湿シートをつかっても、寝ている間に布団も床も蒸れています。とくに暑い季節は汗を布団が吸い取っています。
これを放置してしまうとカビやダニの発生につながりますので、布団は敷きっぱなしにしないで毎日あげるようにします。
布団や寝室に空気を通し、湿気を取ってあげることが必要です。
天日干しをする
布団やまくらはお天気のいい日には、天日干しをしましょう。太陽の光には殺菌効果があります。
敷き布団は、2時間ほど上面に太陽が当たるように干し、裏返してまた2時間ほど干しましょう。
夏は1日中干してしまうと、布団が暑くて眠れなくなりますので午前中に干すようにします。
布団を干す時にパンパンと叩く人が居ますが、叩くと中のダニは危険を感じて綿の中の方に入り込んでしまいます。かえって叩く事でダニや糞が砕かれてしまい、ダニアレルギーの元になります。
叩かないで干して取り込んでから静かに掃除機をかけましょう。また叩く事で綿や布地が傷んでしまいます。
羽毛布団や羊毛布団は、風通しの良い部屋なら外に干す必要はありませんが、月に1,2度ぐらいは天日干しにしてほしいですね。
布団乾燥機を使う
住宅事情で布団を干せない人がいますし、お勤めをされている人も昼間に布団を干す事ができません。
冬は外に干すとかえって湿気てしまうような気がします。そのような時には布団乾燥機が重宝します。
布団乾燥機を使うとダニも死にますので、一石二鳥で布団はふっくらして気持ちよく寝る事が出来ます。
こちらに詳しく載せていますので参考にしてくださいね。

部屋の空気を入れ替える
朝、目が覚めたら窓を開けて空気を入れ替えましょう。
寝室はもちろんですが、どの部屋でも閉め切った部屋にはカビや雑菌が居座ります。こまめに換気する事で、カビの繁殖を抑えます。
お勤めをしていても、朝に出かけるまでのわずかな間に部屋の空気を換気してあげるとよいです。
フローリングにカビが生えたときの除去方法
カビを見つけたからと言って、慌てて掃除機で吸い取ろうとするとカビの胞子は部屋中に飛び散る事になります。最初に掃除機で吸い取るのはダメです。
まずは固く絞った雑巾でカビを拭き取ります。
次に無水エタノールを80%に薄めた液体を雑巾に含ませて、カビを拭き取ります。ただし、エタノールはフローリングを脱色させる恐れがありますので、目立たないところで試しておきます。
エタノールでフローリングが脱色するのであれば、逆性石鹸を200倍に薄めたものを試してみます。
カビだからといって、カビキラーなどのカビ取り剤を使ってはいけません。これはキッチンやお風呂用なのでフローリングには使えません。
拭き取ってもカビが取れない場合、専門の業者に依頼しましょう。
布団にカビが生えたときの除去方法
布団カバーだけの場合は、洗剤と酸素系漂白剤で洗濯してください。
布団のカビの範囲が少ない場合
重曹をスプレーして布や歯ブラシで落してから、消毒用エタノールをしっかり染み込ませて除菌します。
専用のカビ除去スプレーを使う方法もあります。布団のカビ部分にスプレーして、カビが消えたら天日干しで乾燥するだけです。カビが消えればスプレーした液体は無害になるので洗濯する必要はありません。
※色・柄物は脱色の恐れがあるので、使用上の注意を読んでから行ってください。
汚れが広範囲の場合
こうなってしまうと、布団を破棄するか、丸洗いするしかありません。
自宅で洗う事も出来ますが、水を吸った布団の重量は大変な重さになります。
丸洗いしたい場合は、布団のクリーニング業者に任せた方が良いと思います。洗浄料金は業者によって違いますが、シングルで1枚3000円位からが相場のようです。
まとめ
フローリングには原則ベッドを置くものですが、様々な事情で直接布団を敷かないといけないケースがあると思います。
フローリングに布団を敷きっぱなしにしてしまうとカビが発生しやすくなりますから、記事で紹介した方法を使ってカビ対策をしてくださいね。
布団の表面にカビを見つけたら、布団の中にも広がっていると思った方がいいでしょう。カビは早期発見で早期の処理をしないと時間と共にどんどん奥深く広がっていきます。
まめに布団乾燥機を掛ける事も、ダニやカビの繁殖を防止できます。また。布団は6か月ごとにクリーニングに出すのが望ましいそうです。
ダニやカビでアレルギーを引き起こすことも考えられますので、布団はこまめにお手入れしましょう。
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