山の日の由来を簡単に!子供向けに伝えるにはココを押さえよう

夏の行事

2016年8月から新しい国民の祝日ができるのを知っていますか!

201608

 

それは「山の日」で、8月11日が祝日になります。7月には「海の日」がありますから、海⇒山という地形(?)を記念した祝日が続くことになりますね。

 

小さいお子さんが祝日をイメージするとき、「元日」とか「こどもの日」とか「敬老の日」はわかりやすいと思うのですが、「山の日」って言われてもよくわからないかもしれません。

8月は夏休み中なので祝日が増えても嬉しくないでしょうが、「山の日ってどうして決まったの?」と子供から聞かれたらどう答えましょうか?

 

聞かれた方の大人にとっても「体育の日」や「憲法記念日」といった日付との意味づけがわかっている祝日と違って、「なんで山の日?」って言いたくなるかもしれません。

子供に伝えるために、まず大人がきっちり理解しておきたいものです。「山の日」の由来を簡単に伝えるために調べてみましたので、どうぞお付き合いください。


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山の日の由来を子供向けに伝えるには?

皆さんはどちらに住んでいますか?

東京・千葉・埼玉のある広い関東平野を除けば、電車や車で1時間も走れば山に入ってしまうところが多いでしょうね。横浜でも少し移動すれば、ちょっとした山に入ってしまいます。西の港街・神戸にも六甲山が広がっています。

 

それくらい日本は山が多い国なんです。

平地はコンクリートでできた建物や道路があっても、山には森や湖といった自然があります。湖は水をためてくれますし、森があることで降った雨が平地に流れ込まずに洪水にならないようにしてくれます。

 

富士山

世界遺産となった富士山のような美しい風景も山があるおかげです。温泉があるのも日本列島のあちこちに火山があるからです。

 

このように、日本人は昔から山の恵みで生活してきたと考え、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」と祝日を決める法律で「山の日」ができました。

どうして8月11日なのかというと、漢字の「八」は山の形に似ているのと、「11」は山に生えている木の形に似ているからだとか(^_^;)

お子さんに説明するには、ここまででOKでしょう。

 

山の日ができた経緯

山の日の由来はわかりました。では、なぜ山の日を作ろうと思ったのでしょうか?

これについては、山の日を作るため、2013年に超党派の国会議員連盟ができて、働きかけをしました。

 

当初はお盆休みと連続させやすい8月12日にする予定だったのですが、この日は1985年に起こった群馬県御巣鷹山での日航機墜落事故の日と重なり、よろしくないとの判断で11日になりました。

「1日ずらせばそれでいいのか?」と筆者は思いますが、これはいくつかの府県で「11」のつく日を既に山の日と決めていたからと言われます。なぜ「11」なのかは上に書いた通り、山に生えている木の形をイメージしています。

 

でもなんでふだん国会で意見が対立している与党と野党の国会議員が一緒になってまで山の日を作りたかったのでしょうか? 何かあるのでは、と思いたくなりますよね。

 

山の日ができて嬉しい人と反対する人?

人が行動するのは必ず何か理由があるはずで、山の日を作りたかった理由もあるはずです。

 

日本人が働き過ぎと言われて長いです。その背後には、なかなか休みを取りづらいとか、有給休暇の消化率が低いと言われています。8月11日を休日にすることで、お盆休みと連続した休みを取りやすくなり、その結果として観光需要を起こすねらいがあるそうです。

休みの期間が増えれば、自宅で過ごしていた人が外出しようと思ったり、旅行に行くつもりならもうちょっと遠出しようかと考えるかもしれません。

観光地なら、そういった人達が使ってくれるお金で売上アップを期待するかもしれませんね。

 

しかし、一方で反対意見もあります。

山の日ができたことで、年間の祝日は16日になり、これはOECD諸国(豊かとされる国々)の中でも多いです。それでいて労働時間は長く、それが問題や批判になっています。

まとまった休みが取れるのも、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みと、だいたい決まっています。同じときに休むから出かけると混雑するし、運賃や宿泊費も高いです。休暇だったけど、どこも人が多すぎでかえって疲れた…なんてことがありがちですよね(゚Д゚)

一部の職場では夏休みの分散休暇を取ることが可能で、わざわざ混雑するお盆に休暇を取らずに、ピーク時とずらして旅行などを楽しむケースもあります。…とすると、お盆休みと連続した休暇というねらいは外れるかもしれません。

 

使いにくい祝日を増やすより、分散休暇がもっと進めば混雑も解消します。おっとその前に、休みを取りやすい環境の整備が必要ですね。

祝日を増やすか、分散休暇か、みなさんはどちらがいいと思いますか?

 

まとめ

「山の日」ができた由来を子供にもわかるよう簡単に書いてみました。そして、その裏に隠れている大人の事情についても、管理人の思うところを綴ってみました。

  • 2016年から毎年8月11日が「山の日」で祝日となる。
  • 山に親しむ機会とその恩恵に感謝する日。
  • 祝日のできた裏には、観光需要の喚起?

 

学生にとっては夏休み期間中なので、祝日が増えたところで嬉しくないでしょう(笑

とはいえ、仕事をしている方にとっては休みが1日増えます。休みを連続させてどこかへ出かけるもよし、暑いから外出を控えて家で涼むもよし、有効に活かせたらいいですよね。


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