どんたくの意味・語源は?博多どんたくとの関連は?

GW の真っ最中、5月3日と4日に
福岡で行われるお祭り「博多どんたく」

見物客の動員数は200万人を超え、
国内有数の大規模なお祭りですね。

連休中ということで、お出かけになる
方も多いのではないでしょうか?

ところで、この「どんたく」って何でしょうか?
博多の方言?
お祭りの出し物の呼び方?
名物の名前?

いま、日本語として「どんたく」を単独で
使うことはまずないですよね。

気になったので調べてみました。


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博多どんたくの由来は?

…と、その前に、よく使われている方の
「博多どんたく」の由来について
調べてみました。

始まりは古く、平安時代の末期、1179年に病死した
平重盛に博多の人達が「お礼」の意味で、
博多松囃子を披露したのが始まり、
との記録があります。

また、皇族や公家が新年に行う行事(元日節会)を
博多の人々が発展させたという
説もあります。

明治初期には当局からの通達で、
正月の松囃子が禁止され、
代わりに天長節(天皇誕生日)や紀元節(建国記念の日)を
祝いました。

戦中、戦後を経て、5月の3日と4日に
ほぼ現在の形になり、
祭の名称も「博多どんたく港まつり」となりました。

 

お祭りのメインは、どんたく隊と呼ばれる
集団が演舞を披露します。

福岡の会社では、新人社員の研修に
どんたく隊を活用するところもあるとか。
入社1ヶ月後で、結束力を高めるという意味では
いいアイデアだと思いますね。
地元博多に対する郷土愛も持てるでしょうし。

博多どんたくの起源が松囃子で、
演舞隊の名称がどんたく隊なら、
「松囃子 = どんたく」という解釈に思えます。

実際、明治時代の新聞には
松囃子をどんたくに結びつける記述が
あったといわれています。

しかし、真相は…

「どんたく」ってひらがなで書くから、
古い日本語で、博多の方言かと
思ってしまいます。

しかし、真相は違っていました。

元々、どんたくとはオランダ語で日曜
意味する Zondag という言葉が語源です。

しかも、明治政府が祝日を示す言葉として
採用していたそうです。
今で言うところの「国民の祝日」ですね。

上に書いたように、博多松囃子が
元日や天長節、紀元節という祝日に
祝うためのものでしたから、
「Zondag = 松囃子」となり、
Zondag がなまって「どんたく」に
なっていったと言われます。

かつて…といっても何十年も前ですが、
役所は土曜も午前中だけ業務をしていました。
学校も授業は午前中だけでした(・ω・)

土曜は午後から休みになることから、
「半分休日」の意味で「半ドン」と
言っていました。

この「半ドン」も Zondag から来ています。

江戸時代、鎖国をしていた日本は
九州・長崎の出島でのみ、オランダと
貿易をしていました。

そのオランダ語のなまったものが
同じ九州の祭の名称として
今も受け継がれているところに
歴史と伝統の面白さを
感じずにはいられません。


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