ロヒプノールの減薬方法!9ヶ月間で断薬に成功した私の場合

寝付きが悪い、中途覚醒するといった睡眠障害があると辛くて苦しく、夜の寝る時間を迎えるのが怖くなってきます。寝床に入っても、「今晩も寝られないのでは?」という不安感に襲われます。

そんな時に医者にかかると睡眠薬を処方されると思います。

最近の睡眠薬は昔と比べると安全になっているとは言え、漫然と飲み続けていいのだろうかと思ってしまいます。怖いのは睡眠薬なしではいられなくなる依存性です

本来、寝るということは自然な生理現象であるにもかかわらず、薬で寝てしまうことは自然ではありません。

そういう筆者も仕事などのストレスが原因で寝られなくなり、睡眠薬を飲まざるをえない状態になりました。ところが、薬を飲んでも夜中の1時~2時に起きて、そこから寝られなくなる中途覚醒が改善しなかったため、より強い薬が処方されてしまいました。

その強い薬とはロヒプノール(別名:サイレース、フルニトラゼパム)で、処方時に医者から「強い薬で依存性がありますが、それでも飲みますか?」と言われたのですが、眠れることを優先し、処方してもらうことにしました。

この薬のおかげで確かに夜中の1時に起きることはなくなったのですが、強い薬であるが故に依存性が怖かったのです。のちに不眠状況が改善し、減薬に挑戦したら、断薬に至るまで 9ヶ月かかってしまいました。

記事ではロヒプノールの減薬について筆者の経験を伝えようと思います。睡眠薬の減薬を考えている方の参考になれば幸いです。


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ロヒプノールの減薬の方法

まず、睡眠薬の減薬における注意について書いておきます。

睡眠薬に限らず、いきなり断薬をしてはいけない薬を止めるときは、必ず医者の指示に従うことです。

睡眠薬のような向精神薬はいきなり断薬すると離脱症状が起こるリスクがあります。離脱症状は薬によって異なりますが、ロヒプノールの代表的な離脱症状の一つに反跳性不眠(はんちょうせいふみん)が起こりやすいといわれます。

反跳性不眠とは、薬が身体から一気に抜けていくことで身体が驚いてしまい、睡眠薬の服用前以上に寝られなくなってしまうことです。寝られないからまた薬を飲んでしまい、薬から抜けられない蟻地獄状態、つまり依存状態になります。

他の離脱症状としては、不安感や焦燥感を感じることがあるという点が挙げられます。

筆者の場合、医者が「依存性がありますが、処方しますか?」と聞いてきた理由はこれです。

とは言え、筆者の場合はラッキーでした。薬の依存性について説明する医者は少数派だからです。

信じがたいかもしれませんが、医者は患者に薬を処方する方が儲かるので、誤解を恐れず言えば薬を飲み続けてくれる方がいいのです。

減薬について相談したとき、まともに取り合ってくれない医者はハズレですから、別な医者にセカンドオピニオンを求めた方がいいでしょう。

一般的な睡眠薬の減薬方法

次に、一般的な睡眠薬の減薬方法について書きます。下記に挙げる 3通りの方法が睡眠薬の減薬に用いられます。

  • 1回に飲む量を減らしていく (漸減法)
  • 飲む間隔を、毎晩から1日おき、2日おきと伸ばしていく (隔日法)
  • 作用時間の長い薬に、徐々に替えていく (置換法)

これらの方法の使い分けは、睡眠薬の作用時間によります。睡眠薬の作用時間は薬ごとに違っていて、これは平たく言うと、眠くなるのが続いている時間のことです。

作用時間の短い順から、超短時間作用型、短時間作用型、中間作用型、長時間作用型の4通りに分類されます。

漸減法は中間作用型までの作用時間の短い薬に用い、隔日法は長時間作用型に用います。

置換法は、今飲んでいる薬の一部を作用時間の長い薬に替えていくことをいいます。上で説明した反跳性不眠は作用時間の短い薬に起こりやすいため、徐々に作用時間の長い薬に替えることで反跳性不眠を起こりにくくする狙いがあります。

ロヒプノールは中間作用型に分類され、1回の服用量を減らしていく漸減法で減薬していきます

減薬するときには反跳性不眠などの離脱症状ができるだけ起こらないよう、少しずつ薬を抜いていくことが必要です

しかしながら、反跳性不眠は起こらなくても、減薬時には何らかの離脱症状は出ると思っておいた方がよいです。それに耐えられるかがカギです。もし耐えられないなら、まだ減薬に進めるほど不眠の症状が改善していないのかもしれません。

ロヒプノールの減薬体験談

記事の冒頭にも書きましたように、ロヒプノールを飲むことで夜中の1時~2時に目覚めることは起こらなくなりました。しかし、4時頃と6時頃に決まって中途覚醒する状態は改善しませんでした。

辛かったのですが、ここは仕方がないと割り切り、減薬しても中途覚醒がこれ以上悪くならなかったらOKと判断することにしました。

服用していたのはロヒプノール 1mg錠でした。これを下のようなピルカッターで切っていきます。

1/4錠まではピルカッターで切れますが、それ以上細かくするのは難しいです。カッターナイフなどを使った方がよいでしょう。筆者の場合は1/4錠単位と1/3錠単位としました。

では、減薬の状況を書いていきます。

減薬1~24日:0.75mg (3/4錠)

まずは1/4錠を減らせないかを実験。4時と6時の中途覚醒は変わりませんでした。変わらなかったので2週間(14日)経過後に 0.50mg (1/2錠)に減らしたら、昼間に不安感と焦燥感が起こりました。これが離脱症状かと思って、16日経過後からまた 0.75mgに戻しました。

減薬25~34日:0.67mg (2/3錠)

1/2錠は減らしすぎと判断し、2/3錠で様子を見る。中途覚醒は変わらず。特につらい離脱症状は見られませんでした。

減薬35~100日:0.50mg (1/2錠)

1/3錠単位で錠剤を切るのは面倒なので、再度1/2錠に挑戦してみる。昼間の不安感と焦燥感はときどき起こりましたが、これを克服することが減薬に不可欠と思い、耐えられるかどうか様子を見る。

この期間を2ヶ月以上取ったことで、不眠の状態が少し安定し、やや改善に向かっていました。

減薬101~111日:0.25mg (1/4錠)

1/2錠で安定してきたので1/4錠に進んでみました。が、いきなり半分なので睡眠が安定せず、11日間でやめました。

減薬112~133日:0.33mg (1/3錠)

1/4錠は安定しなかったので、1/2錠との間を取って1/3錠で様子を見ました。

減薬134~154日:0.50mg (1/2錠)

1/3錠でもいまいち安定しなかったため、1/2錠に戻しました。

減薬155~254日:0.25mg (1/4錠)

1/4錠に再挑戦。前回の1/4錠から50日ほど経過したことで不眠状態が改善したのか、1/4錠を100日間継続しました。以前は毎晩起こっていた朝4時の中途覚醒は数日に1回になりました。

減薬状況を医者に話すと、「ここまで減らせたら、もう依存のことは心配しなくてよい」と言われました。

減薬255日目以降:原則 0mg、たまに頓服で1/4~1/2錠

キリのいい数を狙ったわけではないのですが、1/4錠を100日経過した後に服用を止めてみました。服用した方が眠りは深いような気がしますが、飲まずに寝付けています。

ここまで来る道のりは長かったですが、ロヒプノール 1錠を毎晩欠かせず、そして早朝の4時に毎朝目覚めていたのは一体何だったんだろうと思うようになりました。

減薬する前にネット検索で得た知識によると、もっと楽に(短期間で)減薬できそうな感じでした。しかし、実際に体験してみると思ったより日数がかかったという印象です。9ヶ月かかっています。

減薬を試みるなら、服用量にもよりますが、早くて半年、通常は1年くらいかかると思って取り組んだ方がいいかもしれません。

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減薬のサポートに使ったもの

筆者の場合、減薬をサポートするために、漢方薬とサプリメントを併用しました。

漢方薬は症状(体質、漢方では「証」と言う)と薬が合えば副作用は少ないと言われますし、サプリメントはそもそも食品ですから副作用も離脱症状もありません。

漢方薬の服用

漢方薬は加味帰脾湯(かみきひとう)を服用しました。睡眠薬を処方した医者が漢方医でもあるため、診察をしてもらって処方してもらいました。

漢方薬は複数の生薬を混合することで一つの処方とします。そのため複数の効能を持つことが多いのですが、加味帰脾湯の場合、効能の一つとして不眠改善があります。

ただし、加味帰脾湯は即効性を期待できません。飲んですぐその日の晩に効くことはまずありません。効果を体感するには少なくとも3ヶ月は続けて飲むように言われました。

【関連記事】

漢方薬の煎じ方・飲み方!私が実際に作るのを写真と動画で徹底解説

サプリメント(健康食品)の活用

「不眠 サプリ」といったキーワードでネット検索すると、いろんなサプリメントが検索結果に出てきます。数が多くなると、どれを信用していいのかわからなくなります。

筆者はまず、睡眠サプリと言われているグリシンの単品を試してみました。大手食品メーカーが宣伝しているのですが、その大手メーカーの商品は買わずに、似た商品がamazonで安く売っていたのでそれを買いました。

結果は、筆者にはまったく効果がなかったですね(・д・)

効果を体感できる人にはそうなのかもしれませんが、筆者の悩みどころだった中途覚醒が改善することはなかったです。

次に試したのは、マインドガードDXでした。減薬を開始して半年後くらいからです。この商品もネット上に記事がたくさんあるのですが、体感を語っている記事が他の商品と比べて多いことが試してみた動機でした。

液体タイプですから粒状のものより吸収が良さそうです。配合されている成分量も他の睡眠サプリと言われているものより多いので、体感を期待できそうな感じでした。

欠点は他の商品と比べて高価なことです。初回は1本6810円ですが、標準量とされている1日30mlを飲むと、500mlのビンは半月分しかありません。2本目からは8625円ですから、1ヶ月あたり17000円になり相当の負担ですよね。(定期購入すると割引があります)

成分にノニが含まれているためか、お世辞にも美味しいとは言えません。飲むときに少し決断がいります(笑。まぁ、味は慣れれば何てことないです。




筆者は標準量の30ml を寝る1時間前に飲むようにしました。飲んで2ヶ月くらい経った頃、寝る時間の30分くらい前になると眠気が起こるようになってきました。サプリメントは「効く」と言ってはいけないですが、筆者にはいくらか効果があったのかもしれません。これは完全に薬から離れるために今も続けています。

生活習慣で心がけたこと

減薬中の生活習慣で心がけたことは次の3つです。

  • 決まった時刻に寝て、決まった時刻に起きる
  • 毎朝カーテンを開けて朝日を浴びる
  • 昼寝をできるだけしない

1つ目の決まった時刻に寝起きすることは、睡眠と覚醒のリズムを整えるためです。寝付きが悪くなるまでムリに減薬することは薦めませんから、できるだけ決まった時刻に寝ることを目標としました。

朝日を浴びることは体内時計をリセットし、夜に睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促します。

昼寝をできるだけしない点も睡眠と覚醒のリズムを整えることと同じです。中途半端に昼寝をしてしまうと、夜の睡眠に悪影響を及ぼします。どうしても昼寝をする場合は20分くらいにしておきます。

あと、夜中に中途覚醒したときに時計を見ないのも大事です。キモチとしては時刻を確認したくなるのですが、ここで時計を見てしまうと余計な意識付けができてしまって良くないそうです。

まとめ

ロヒプノールの減薬体験と断薬に至るまで記事を書いてみました。

減薬するときは不眠症状が改善に向かっていることが前提で、そのためには医者と相談することが不可欠です。そのときは、医者が減薬について真剣に相談に乗ってくれることを見極めましょう。

そして減薬するとなったとき、短期間で減薬が完了すると思わない方がいいでしょう。「減薬を完了して断薬する」と目標は楽観的に立てる一方で、時間はかかるものだと割り切って考える方が気持ちが楽です。

「睡眠薬をやめるなんてムリだ」なんて思わず、時間をかけて減薬に取り組めば、いつかは止められます。決してあきらめることなく、減薬を続けてみましょう。

皆さんの減薬にこの記事が役立てば幸いです。


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