3月から4月にかけて、「イースター」(復活祭)があります。これはキリスト教の行事なのですが、日本の文化にすっかり定着したクリスマスと比べると、なんだかよくわからないと思う人も多いのではないでしょうか?
イースターってうさぎが出てきますよね? 東京ディズニーリゾートでは2014年から春にディズニー・イースターというイベントが行われ、うさぎの衣装を着たパレードが行進してきます。
子供から「なんでイースターってうさぎなの?」って聞かれたとき、わかりやすく説明してあげたいものです。
「えっ!うちは仏教だからキリスト教の行事はわからない」って?
そんなこと言わずに、行事の意味を正しく知ることは子供の教育にも大事ですよ。異文化を知る機会にもなりますしね。
今回は子供にしっかりと伝えるために、イースターについて詳しく知っていきましょう!どうぞご覧ください。
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キリストが復活して神様になった日
まず、イースターはクリスマスとはどう違うのかを説明してあげましょう。
クリスマスって何の日でしょうか?
- サンタさんがプレゼントをくれる日?
- クリスマスケーキを食べられる日?
- クリスマスツリーを飾る日?
…いろいろ思いつくかもしれません。
クリスマスというのは、キリストが生まれた日です。キリスト教を信じる人達は、キリストが生まれた日をお祝いするのです。お誕生日には、お父さんお母さん、そして友達が祝ってくれますよね? それと同じです。
では、イースターは何の日でしょうか?
キリストは人々の罪を背負って、十字架で処刑されました。しかし、処刑後 3日目で生き返り、神様となりました。この「生き返って神様になった」ことをお祝いするのがイースターです。日本語では「復活祭」と言います。
キリスト教を熱心に信じる人達は、キリストが神様になったことの方がより大事と考えるそうです。でも日本ではお寺にお参りする仏教や、神社にお参りする神道を信じる人の方がずっと多いため、これまであまり知られていなかったと思います。
2017年のイースターはいつ?
クリスマスは12月25日です。キリストの誕生日ですから、毎年決まった日です。
では、イースターは何月何日でしょうか?
答え:毎年変わります。
イースターは毎年決まった日ではありません。イースターの決め方はこちらです。
- 春分の日以降で、
- 最初の満月の日の
- 次の日曜
実際にやってみましょう。
2017年の春分の日は3月20日。3月20日以降で最初の満月の日は4月11日です。4月11日の次の日曜は16日なので、2017年のイースターは4月16日です。
わかりましたか?
うさぎと卵の理由
イースターというと、うさぎと卵(イースターエッグ)が一緒に出てきます。でもなんでうさぎと卵なんでしょうか?
これはどちらも、キリストが復活する、ことの意味がこめられています。
いったん死んだ人がよみがえって神様になる、って、とんでもないことですよね?生き返るだけじゃなくて神様になるんだから!このことを、キリストがすごく大きな力を持っていたと考えるようになりました。
さて、うさぎにはどんな意味があるのでしょうか?
キリスト教を信じる人が多い国では、うさぎはたくさんの子供を産む動物と考えられています。日本ではそういった感じはあまりしないかもしれません。子供をたくさん産む動物はねずみと考える人が多いですから。
「たくさん子供を産む」…これをキリストの復活とたとえています。
つぎに、卵にはどんな意味があるのでしょうか?
卵からはニワトリのヒナが生まれます。そう! 「ヒナが生まれる」ことが、人間から神様に生まれ変わることを意味しています。
そして、卵からヒナがかえるとき、固い殻をやぶって出てきます。これには、キリストが墓から出てきて復活する様子をたとえています。固い殻をやぶるには大きな力がいりますからね。
たまごに模様を描くのはなぜ?
イースターエッグは、きれいな模様を描くことが多いです。イースターの日の朝、たまごを隠しておき、子供達が探すという風習があります。探し当てたときにきれいな模様だと嬉しいから、という意味があるそうです。
または赤い色で模様を描くことがあります。この赤はキリストの血の色で、血は生命を表すことから復活の喜びであるとされます。
イースターとつながりのある、うさぎ、卵、模様…これら全部にキリスト復活の喜びがこめられていると言えますね。
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まとめ
イースターとはどんな行事なのか、についてまとめました。クリスマスと同じくキリスト教の行事ですが、違いはこちらです。
- クリスマスはキリストの誕生日
- イースターは処刑されたキリストが復活し、神様になった日
そしてうさぎは、子供をたくさん産む動物と考えられ、それをキリストの復活にたとえています。
イースターもハロウィンと同じように、誰もが知る行事になっていくかもしれません。そんな時のために、お子さんには行事のいわれを教えてあげたいですね(^_^)v
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