几帳面な方にとって、時計がキッチリ合っているのは気持ちのいいものです。クオーツ時計はかなり正確ですが、それでも月に10秒くらいはズレるのがふつうです。
いつでもキッチリ秒単位で正確な時刻を指して欲しい。こんな欲求を叶えるのが電波時計です。置き時計、掛け時計、腕時計と、電波時計が最近では増えてきて、時刻合わせが不要になっています。
しかし、なぜかわからないけど、正しい時刻を指さなくなっている……こんな経験はありませんか?
正確なはずの電波時計の時刻がズレたら困りますよね?
以下では電波時計が狂う原因と、正しい時刻に直す方法を調べましたので、どうぞご覧ください。
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電波時計が狂う原因
電波時計とは、国内に2箇所(福島県と佐賀県)ある送信所から電波を受信し、その電波を元に自動で時刻合わせをします。言ってみれば、クオーツ時計の時刻合わせを毎日しているようなものです。
時刻合わせの回数は機種によって違いますが、置き時計(クロック)なら一日に数回、腕時計(ウオッチ)なら毎日午前2時に1回が多いようです。
この電波を受信できない状態が続くと、時刻がズレて狂ってしまいます。
では、どうして電波を受信できなくなるのでしょうか? 例えばこんな理由が考えられます。
- 電池がなくなる
- 送信所の電波に不具合
- 受信できない位置に時計がある
- 近くに強力な電波源がある
- 太陽活動の変化
- 故障
「なーんだ!」と思うような原因もありますが、順に見ていきましょう。
電池がなくなる
当たり前ですが、電波時計は電池(電気)で動きますので、電池がなくなれば時計は止まりますし、電波を受信することもできません。電池がなくなってないかチェックしましょう。
電波ソーラー腕時計の場合、光に当てずにしまっておいたままだと、知らない間に電池切れになります。私は電波ソーラー腕時計を使っているのですが、時刻合わせと充電を兼ねて、帰宅して時計を外すと窓際に置くようにしています。
送信所の電波に不具合(停波)
送られてくるはずの電波が送られてこなかったら、これも当然ですが電波を受信できません。でも、電波が止まるということがありうるのでしょうか。
これはありえます。
東日本大震災のとき、実際に電波が止まったことがあります。福島県の送信所にて、そこで仕事をする所員に避難命令が出て、やむなく電波が停波したことがありました。このときは東日本にある電波時計が電波を受信することができませんでした。
また、年に1回、数日間、定期点検のために電波を止めます。雷が近づいているなどの天候上の理由から電波を止めることもあります。停波の時期に当たってしまうと、時計がずれてしまうかもしれません。
受信できない位置に時計がある
おそらく一番多い原因がこれです。木造の家なら大丈夫と思いますが、鉄筋コンクリートのマンションで窓から離れた位置に置いていると、電波を受信できないことがあります。
これは電波時計に限らず、鉄筋コンクリートの建物ではラジオを受信しにくいという経験のある方もいるでしょう。時計の向きを調整することで受信できることもありますが、向きが変わると時計として使えないのであればときどき窓際へ持っていく対処が必要になるでしょう。
電波を受信しにくい状態にあると、なんとか電波を受信しようとして電池消耗が早まります。これは電波が弱いとケータイのバッテリー消耗が早まるのと同じです。
近くに強力な電波源がある
テレビ、パソコン、エアコン、蛍光灯といった電気製品はそれ自身が電波(ノイズ)を発します。テレビや蛍光灯はともかく、パソコンは意外と気付かないので、時計を置く位置を変えてみます。
太陽活動の変化
太陽の活動が変化すると、地球を取り囲む電離層が影響を受け、電波の受信に障害が出ると言われます。これについては、影響はないことはないが、深刻と言えるほどではないと思います。一時的に電波が弱くなって受信できなくなるかもしれない、という程度ものといえます。
故障
内部に水が入ったりして壊れてしまったら、受信できなくなります(゚_゚;)
正しい時刻に合わせる方法
正しい時刻に合わせる前に、先ほど挙げた「電波時計が狂う原因」に該当しないことをチェックします。受信できない位置に時計があるのであれば、ときどき電波を受信させないといけません。
以下、電波を受信させるコツをご紹介します。
まず、お住まいの地区が福島と佐賀のどちらの送信所に近いでしょうか? 中間地点を京都とみなすと、京都より東は福島で、西は佐賀になります。
福島と佐賀では送信する電波の周波数が違っていて、福島は 40kHz、佐賀は 60kHz です。お使いの電波時計がどちらの周波数に対応しているかを調べないといけないのですが、多くの機種は両方の周波数に対応しています。
もしくは受信周波数を切り替えるようになっています。切替式の場合、近い送信所の周波数に合わせます。
送信所の方角に窓があるでしょうか? もしなかったら、その方向以外の窓際でもよいと思います。
夜の晴れた日に時計にある電波受信ボタン(カシオ製の場合「WAVE」ボタン)を押して、一晩窓際に置いておきます。夜に合わせる理由は、夜の方が電波が届きやすいためです。
電波の受信に成功すれば、パラボラアンテナのようなマークと “OK” を表示します。(しかし、管理人宅でこの写真を撮影したとき “OK” は出ませんでしたが、ケータイの時計と比較したら、ズレは1秒以内でしたので受信は成功していると思います。)
翌朝、テレビやケータイの時刻と比べて、同じ時刻を指していれば、受信が成功して正しい時刻に直せたことになります。時刻が合わない場合、1~2週間ほど窓際に置いて様子を見るとマニュアルにはあります(^_^;
まとめ
正確なはずの電波時計が狂う原因と、正しい時刻合わせ方について調べました。
- 電池切れをまずチェックする
- 鉄筋コンクリートの建物の窓から遠い位置では電波を受信しにくいことがある
- 電波源(ノイズ)となる家電製品からは離して置く
- 時刻がズレたら窓際に置いて電波を受信させる
- 昼間よりは夜に合わせる
正しい時刻を指してくれるのは便利ですが、電波時計は正直なところちょっとクセがありますよね。管理人個人の思いとしては、窓から離れた位置であっても受信できるようになってほしいです。
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コメント
電波時計は
自動に直りますか?30分立っても直りません
こんにちは。コメントありがとうございます。
窓際に一晩時計を置いてみたらいかがでしょうか。