食事で使った食器の後片付けって、面倒臭いし、時間もかかりますよね。
私の場合、夜は少し時間の余裕があるのですが、朝は余裕がなく、朝食後の食器洗いに時間を取られるのが惜しいと思っていました。
洗い桶につけておいて、夜に晩ご飯の後片付けと一緒に洗ったりもしたのですが、洗い桶にためた水に細菌が繁殖することがあると聞いてから、怖くなってやめました。
(うちの食洗機に食器をセットしたところ)
早起きはしたくない、でも朝の時間に余裕が欲しい。こんな私の勝手な悩み事を解決してくれたのが食洗機(食器洗い機)でした。
「食洗機って、時短以外にどんなメリットがあるの? デメリットはないの?」
……購入に当たっては、これらを徹底調査しました。
記事では食洗機のメリットとデメリットを紹介していきます。食洗機の導入を考えている方はどうぞお付き合いください。
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食洗機のメリット
まずは食洗機を導入することで得られるメリットを挙げていきたいと思います。
- 食器洗いの家事から解放され、自分の時間が増える
- 手洗いによる手荒れから解放される
- 水道光熱費の削減
- 殺菌効果
- 乾燥機能
- 一部の調理器具は効率的に洗える
以下、順に見ていきましょう。
食器洗いの家事から解放
当然ながら、これが最大のメリットです。私もこれで朝の時間に余裕ができました。
今まで手洗いしていた食器をポンポンと食洗機にセットし、洗剤を入れてから扉を閉じて、洗浄開始のボタンを押します。
食洗機が食器を洗っている間、あなたは別なことに時間を使うことができます。TVを見るなどの余暇に使ったり、趣味の時間に使ったりと自由にできます。
家族の多い方、共働きで忙しい夫婦にはもちろんのこと、一人暮らしの方にも食洗機はおすすめです。一人暮らしの方には意外に思えるかもしれませんが、これについては下の関連記事をご覧ください。

手洗いによる手荒れから解放
皮膚の弱い方にとっては、水(お湯)や合成洗剤が手荒れの原因になります。これが無くなるわけです。
ただし、デメリットの項目で触れるように、洗い物がゼロになるわけではありません。手荒れしやすい方はゴム手袋が引き続き必要になるでしょう。
水道光熱費の削減
手洗いと比べて水道の使用量は圧倒的に減ります。これは食洗機が温めたお湯を循環させて洗うためです。
メーカー(パナソニック)試算によると、手洗いから食洗機に変えることで、水道光熱費は年間25,000円の節約になるそうです。ただし、これには条件がありますので、デメリットの項目も合わせて参考にしてください。
実は、食洗機を導入してから思わぬ副産物がありました。シンクの排水口の掃除が、食洗機導入後の方が楽になりました。排水口のイヤなヌルヌルが少なくなったのです。
理由はよくわかっていませんが、水道使用量が減ったことで、洗剤を含んだ水をシンクに流す量が減ったからかもしれません。
殺菌効果
食洗機は60~80℃のお湯で洗い、すすぎをします。手洗いでこの温度で洗うのはムリです。熱いお湯で洗うことで殺菌効果があります。
また、食洗機が手洗いよりキレイに洗えるのかは、もっとも大事な注目点といえます。いくら食器洗いの家事から解放などと言われても、キレイに洗えていないのであれば本末転倒です。
この洗い上がりについては、私が食洗機を使った感想として、手洗いよりキレイになるといえます。熱湯での殺菌効果と相まって、洗った直後の食器は熱くなっています。白いお皿が真っ白になっています。
乾燥機能
いままで手洗いした食器から水分を拭うために、何をしていましたか?
食器乾燥機を使っていましたか? それとも、ふきんで拭いていましたか?
ふきんには雑菌がついている恐れがあり、ちょっとこれじゃ衛生的にOKかとは言えないですよね。
食洗機の乾燥機能を使えば、ふきんで拭く必要が無く、そのまま食器棚にしまえます。これで食器を衛生的に保つことができます。
しかしながら、乾燥機能は電気を多めに消費します。乾燥機能を使わなかったとしても、熱いお湯ですすぎをするので、自然乾燥でも十分乾きます。
消費電力を抑えたいのであれば、乾燥機能は使わず、洗浄終了後に扉を開けておくことをおすすめします。
一部の調理器具は効率的に洗える
おろし金やすり鉢といった凹凸のある調理器具を手洗いでうまく洗えますか?
これらの調理器具には溝に食材が残ったりして、私はあまりうまく洗えた印象がありません。
食洗機は水流を噴射して洗うため、スポンジでは洗いにくい調理器具も手間なく洗うことができます。
食洗機のデメリット
では、今度は食洗機のデメリットについて挙げておきます。食器洗いを省力化し、キレイに洗える食洗機ですがデメリットもあるので、購入前によく把握しておきましょう。
- 設置場所がいる、蛇口の工事が必要
- 予洗いが必要なケースがある
- 対応しない食器がある
- 動作音がする
- 使い方によっては逆に光熱費が増える
こちらも順に見ていきましょう。
設置場所と蛇口の工事が必要
据え置き型の場合、設置場所を選ぶのは最大のデメリットです。食洗機は大きな家電です。キッチンの大きさやシンクの位置、さらにコンロとの位置によって置き場所を選びます。
メーカーのWebサイトや店頭で相談するなどして、自宅に置けるかどうかチェックすることが大事です。私はキッチン周りの寸法を測っておいてから、電器店に行きました。
蛇口に分岐水栓の工事も必要です。工事を業者に頼む場合、私の場合では工事費が7,000円、分岐水栓代が9,000円別途必要でした。
予洗いが必要なケースがある
食洗機はご飯やたまごなどのこびりつきを落とすのが苦手です。あらかじめ水やキッチンペーパーで目立つ汚れを落としてから食器をセットします。
予洗いは必要ないという意見もありますが、私の場合、卵料理で使った食器は予洗いをしないときれいに落ちていませんでした。
これが面倒臭い、予洗いするくらいなら手洗いと手間が変わらない、という理由で使わなくなる場合があるそうです。
この意見は確かにその通りです。しかし、これは使い方というか、慣れだと思います。
対応しない食器がある
例えば、熱に弱いプラスチック、漆器は使えません。クリスタルガラスは白く曇ってしまいます。これらの使えない食器の例はマニュアルに載っています。
もし、対応しない食器を使っているなら、食洗機対応のものに買い換えないといけないです。
動作音がする
水流を噴射して食器に当てているので、ジャブジャブとそれなりに音がします。
LDK でリビングのすぐ近くにキッチンがある間取りなら、TV の音が聴こえづらくなるかもしれません。
木造住宅の場合、夜間に動かすと動作音が気になるでしょう。木造アパートなら、夜中の作動は控えた方がよいでしょう。
とは言え、洗濯機もジャブジャブ、ゴトゴトと音がしますよね。洗濯機に比べると食洗機の音は小さいと思います。
使い方によっては逆に光熱費が増える
メリットの「水道光熱費の削減」のところで挙げたメーカー試算は、手洗いでのガス使用を前提しています。
もし、手洗いでガスを使っていないのであれば、食洗機が使う電気代がプラスされます。また、乾燥機能は電気を多めに消費します。光熱費が増えてしまうことで、使わなくなってしまう場合もあります。
しかし、乾燥機能を使わないのであれば、エコに使うことも可能です。詳しくは関連記事をご覧ください。

デメリットに思われがちな食洗機の特徴
次に挙げるのは、一見するとデメリットに思われがちな点ですが、これらは食洗機の特徴といえるものです。私はこれらをデメリットに分類せず、食洗機はこういうものだと考えることにしました。
- 専用の洗剤がいる
- 食器のセットにコツがいる
- 洗うのに時間が掛かる
専用の洗剤が必要
食洗機に手洗い用の洗剤は使えません。もし入れてしまうと泡だらけになります。専用の洗剤を使う必要があります。それに、専用洗剤は手洗い用ほど種類がありません。
筆者は手洗いの時に自然派でエコな洗剤を使っていたのですが、同じ洗剤で食洗機用のものはありませんでした。これが地味にネックでした。無香料に慣れていたため、香料のついている洗剤は食器に余計な匂いが付くのではないかと危惧しました。余計な匂いが付くということは、食器に洗剤が残っているのではという疑いを持ちます。
エコを謳う食洗機用の洗剤もあるみたいですが、amazon のレビューを見ると洗浄力がイマイチとあったり、香料が匂うという意見があったりと、決め手に欠けました。
結局、スーパーで買える食洗機用の洗剤をいくつか使ってみて、ベターと感じるものを選ぼうと思っています。
なお、食洗機用の洗剤は強力なので、肌の弱い方は直接触らないように注意します。
食器のセットにコツがいる
食洗機は洗剤を溶かしたお湯を噴射口から食器にぶつけて洗います。そのため、食器の汚れ面に水流が当たらないとうまく洗えません。
適切な大きさの食器を決められた位置、適切な向きでセットする必要があります。これはコツをつかむまで少し時間がかかるかもしれません。
この点も食洗機を使い続けるための慣れかもしれないですね。これが面倒で使うのを止めてしまう人がいるようです。
また、「6人用」とあっても6人分をセットできると思わない方が良いです。なぜなら、メーカーの想定している食器と、各家庭にある食器は当然異なるため、想定通りのサイズ以外では最大限セットできないからです。
置けるのであれば、大きいサイズの食洗機を買うことをおすすめします。大は小を兼ねる、です!
洗うのに時間が掛かる
乾燥まで含めると1時間半くらいかかります。乾燥をしなくても 1時間くらいです。
内部で水流を噴射して、洗剤を溶かしたお湯を当てているためです。手洗いでスポンジでこすれば10~20分くらいで終わることと比べると、その数倍の時間が掛かります。
この1時間半を自分の時間から取られるわけではないので、食洗機とはそういうものだと割り切りましょう。
まとめ
いかがでしたか? 食洗機のメリットとデメリットを挙げてみました。
食洗機は便利な家電ですが、メリットばかりではありません。デメリットも知った上で買うかどうかを判断するようにしましょう。
私の場合は、冒頭にも書いたように、時短のメリットを優先して購入しました。やはり、最大のメリットである食器洗いの省力化と、洗い上がりのキレイさは大きいです。
もし、皆さんが食洗機の導入に迷っているのであれば、記事で紹介したメリットとデメリットをよく考慮して判断してくださいね。迷っているのであれば、思い切って食洗機を導入してみましょう。きっと戻れなくなりますよ!
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