サウナで自律神経の乱れが整う?発汗で不快な症状とサヨナラ

健康づくりと病気予防

サウナは高温、低湿度の部屋で発汗を促すことにより、さまざまな健康効果があると言われていますよね。

例えば、デトックス、疲労回復、血行改善、新陳代謝の活性化などといった効果がよく言われてますが、自律神経を整える効果もあるのではないか、と言われているのをご存じでしょうか?

 

仕事や、家庭内外の人間関係などでストレスがたまって、

  • よく寝られない
  • 食欲不振、下痢、便秘
  • 動悸、息切れ

……という症状がある人は、自律神経のバランスが乱れているのかもしれません

 

私はストレスによる不眠、食欲不振に悩まされたときがありました。それで、近所のクリニックを受診したところ、医師からサウナ浴を薦められました。

サウナでは身体が温まって汗が大量に出ます。これがどう効果があるのか、その時はよくわかりませんでした。

今では不眠、食欲不振も解消したのですが、ここで改めてサウナと自律神経の関係について調べてみようと思いました。どうぞお付き合いください。


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サウナは自律神経を整える効果があるのか?

サウナは高温の部屋で身体を温め、また水風呂に入ったり冷水シャワーを掛けることで身体を冷やします。これらを繰り返すことで自律神経を刺激し、そのバランスを整える効果があると考えられます

 

・自律神経が活発になる⇒活力がわく!

特に悪いところもないのに、身体がだるくて活力がわかないという人は、自律神経が乱れている可能性がある。高温のサウナ室のあとに水風呂に入り、自律神経を刺激して働きを活発にすると、心身のバランスが調整されて活力がわく。

引用元:学研ムック「サウナの教科書 大人のたしなみシリーズ」

 

しかし、1回サウナに行っただけで自律神経のバランスが整った状態が継続し、不快な症状が改善できるのかといえば、それは話がうますぎると私は思います。

 

週1~2回といったように、ある程度頻繁にサウナへ通った方が効果を体感できるでしょう。また、不快な症状が続いて、日常生活も負担になっているのであれば、自律神経失調症かもしれません。そのときは、心療内科といった専門医の診察をうけることも必要です。

医師による治療も受けつつ、そのサポートとしてサウナを利用するのがよいと考えます。

 

自律神経のバランスとは?

上で、「自律神経のバランスを整える」と言いました。自律神経のバランスを整えるとはどういうことでしょうか?

 

自律神経には交感神経と副交感神経があります。この2つは互いにシーソーのようになっていて、一方が優位になるともう一方は劣位になるという性質があります

何かに打ち込んで集中していたり、緊張しているときは、交感神経が優位になります。要するに活動的なときですね。

一方、食事や入浴、睡眠中は副交感神経が優位になります。要するにリラックスしているときですね。

 

一日を通じて、交感神経と副交感神経の優位さの移り具合が正常だと、身体の調子もよくなります。これを自律神経のバランスが整っていると言います。

しかし、過度なストレスで常に緊張が走っていると、交感神経が優位な状態が続いてしまいます。その結果、動悸が起こったり、寝る時刻になっても休める状態にならないので不眠が起こります。

逆に副交感神経が優位な状態が続いてしまうと、無気力、疲れやすい、ボーッとした状態になります。

このような状態を自律神経のバランスが崩れていると言います。

 

サウナの話に戻しましょう。

暑いサウナと冷たい水風呂を行き来することで、身体は体温調節をする状況におかれます。

暑いと体を冷やすためにたくさん汗をかかないといけません。水風呂に入ると、今度は体温が奪われないように血管を収縮させます。

これを繰り返すことで、交感神経と副交感神経がそれぞれ優位になる状況を作り出し、これらのバランスを整えるのに役立ちます。

 

サウナに入るときの注意点

高温の部屋に入りますので、サウナは身体に負担をかけます。健康のためを思って入っても、間違った入り方で体調を崩しては元も子もありません。次のことに注意します。

  • サウナの前後で水分をしっかり摂っておく
  • 長時間粘らない
  • 室内で必要以上にしゃべらない

 

サウナでは大量に発汗します。水分不足の状態で入ると脱水症状のリスクがあります。サウナに入る前と後に、少なくともコップ1杯の水(スポーツドリンクがベター)を飲んでおきます。

「あらかじめ決めた時間入って汗を出す」という目標設定はしないほうがいいでしょう。身体を温めることが目的ですが、ムリして粘るというのは禁物です。

また、サウナでは必要以上にしゃべらないようにします。高温で乾燥しているので、喉や肺に熱い空気が入ることで、炎症が起こる恐れがあります

 

水風呂を併用するときは、次のことにも注意します。

  • いきなりドボンと入らない
  • 高血圧、心臓疾患、不整脈など、循環器系の病気があるときは入らない
  • 入るのは長くても1分程度とする

 

いきなりドボンは言うまでもないですね。

高温から低温の環境へ急に移動するのは、健康な人でも負担をかけます。循環器系の疾患があるときは水風呂を止め、シャワーで軽く水をかける程度にしておきます。決してムリをしないで下さいね。

サウナの後の水風呂は最高に気持ちいいです。が、危険性もあるので注意します。

以下の関連記事では水風呂の注意点と、効果的なサウナの入り方について記しています。

 

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自律神経を整えることによる効果

自律神経のバランスが崩れることによる不快な症状は、内臓や器官それ自体に異常があって引き起こされるものではありません。内臓や器官をうまく制御できないから起こっているのです。

つまり、自律神経のバランスを整えれば、内臓や器官が本来の働きを取り戻すことができます。

 

冒頭で挙げた、

  • よく寝られない
  • 食欲不振、下痢、便秘
  • 動悸、息切れ

……といった不快な症状が改善することになります。

 

まとめ

自律神経のバランスを整えるためのサポートとして、サウナを利用することについて記事にしました。

  • サウナと水風呂で、自律神経のバランスを整えることが期待できる
  • 注意点もあるので、しっかり守る
  • 不快な症状の改善には医師の治療が不可欠

 

自律神経のバランスが崩れることによる体調不良は他人にわかってもらいにくいものです。改善にはそれなりの時間が必要になるかもしれません。

注意点を守った上で、自律神経のバランスを整えるために、サウナを利用してみるのも手だと思います。症状が辛く、自律神経失調症の疑いがあるときはガマンせず病院にかかりましょう。

 

 

当サイトの情報は、できる限り医師および専門家の見解を元に掲載しておりますが、効果・効能には個人差があります。

サウナや水風呂を利用の際には、皆様の判断と責任の下で参考にして頂きますようお願いいたします。

体調の悪いときや異変を感じたときは、当サイトの情報だけで自己判断せず、必ず医療機関を受診するようにしてください。

 


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