やっと子供が学校に慣れてきたし、同じクラスの親御さんの顔もちょっとわかるようになってきた、と思う頃にはもうクラス替え…2年に1回、学校によっては1年に1回のクラス替えは子供にとってはドキドキのイベントですね。
私も子供の頃、仲のいい子とクラスが同じになるように祈るような気持ちで新学期の通学路を歩いたことを思い出します。
さて、ではそのクラス替え、分け方はどうしているのか、だれがどうやって決めているのか、気になりますね。
くじ引きで決めることはありえません!必ず何人もの目で何回も確かめながら慎重に決めているのです。
今回はその決め方に注目していきたいと思います。
スポンサーリンク
クラス替えのためのクラスの分け方
※学校によって違う場合があります。
さて、気になるクラス替えの方法です。
観点がいくつかあります。
- 成績
定期テストの点数などから、成績の偏りがないように分けます。 - 運動能力やピアノ
運動会や文化祭などの行事のため、また体育や音楽といった普段の授業でも教えあいなどができるように、バランスをとります。 - 特性
それぞれの子のもつ特別な能力や個性について把握し、ひとつのクラスに偏らないように気をつけます。例えば、食物アレルギー、視覚聴覚への配慮などです。 - その他
これは主に子供同士の人間関係です。トラブルを起こしそうな人間関係に十分配慮して決めます。
クラス分けで一番時間をかけるのはこの部分です。
転入生や双子・いとこなども基本的に違うクラスにします。より多様な人間と出会って関わってほしいという思いからです。
クラス替えは誰が決めているの?
それは前年度の学年の担任です。
全員で何度も何度も組み合わせを考えます。
どんな教員がそのクラスを受け持ってもうまく運営できるように組みなおします。時には、専科など学年外の先生にも見てもらい意見をもらいます。
親の希望はクラス替えで通る?
はっきり言ってしまえば、希望は通ります。
ただし、理由がある場合に限ります。
例えば
「〇〇君から執拗に△△されて嫌がっている」
ということを具体的に伝えて、
「クラス替えのときに、別のクラスにしてほしい」
と言えば、ほぼ通るはずです。
(たぶん、「そうします!」といった明瞭な返事はその時できないと思いますが…ふたを開けてみれば、クラスは分かれていると思います。)
教員はトラブルをなるべく減らせるようにクラス編成をしています。
トラブルが起こる可能性を放っておくことはまずありません。
クラス替えの相談が始まるのは3月のはじめです。
最後の個人面談や、別に電話等で伝えるのが良いと思います。学校で今年度自分の子にあったトラブルを先生に思い出してもらい、できたらクラスを分けてほしいとやんわり伝えましょう。
小学校1年生のクラス分けはどうしているの?
では、新1年生のクラス分けはどのようにしているのでしょうか。
- 誕生日
6・7歳の子供は、まだまだ月齢によって発達の程度に大きな差があります。ほぼ情報がありませんから、まずは月齢を均等にします。 - 住所
1年生はまだ自分一人で学校に来て帰ることに慣れていません。各クラスに、同じ方向に帰る子を散らばして、一人で帰る子がないようにします。 - 学童など
クラス役員などを決める時に、学童の子の家はなりにくいことがありますので、一つのクラスに固まらないようにします。
また、避難訓練などでも学童の動きが家に帰る子とは違うので、学童グループが作れるようにします。 - 入学説明会の情報、出身幼稚園・保育園からの聞き取り
どの学校も必ず行っていることです。
入学説明会では、主に食物アレルギーや保健に関することで学校に考慮してほしいことを保護者が伝えています。
幼稚園・保育園からは、リーダー性のある子、怒った時に手が出やすい子、椅子に座っていられない子などの情報を得ます。
特徴のある子を均等にわけていきます。
月齢と住所である程度分け、あとの情報を頼りに入れ替えて完成させる…といった感じです。


まとめ
子供同士の関係はとても難しいです。それを考慮して、クラス分けをしていますが、反応しあってうまくいくこともあれば、悪くなることもあります。
4月、新学年が始まったら、そこからクラスを変えることができません。子供自身の努力によって新しい人間関係を築き、楽しい1年間を作っていくしかないのです。
うまくいかなかったとき、手助けできるように心の準備をしておきたいですね。
スポンサーリンク
コメント
[…] 小学校のクラス替えの決め方!親の希望が通るのはどんな場合? […]