冬は空気が澄んで、夜になると星空がよく見えます。
冬の星座と言って、多くの人が思い浮かべるのがオリオン座ではないでしょうか?六角形で真ん中に三つ並ぶ三ツ星があり、左上と右下には一等星があって、冬の大三角を成します。
ところで、オリオン座はいつ頃見えて、どうやって探せばいいのでしょうか?
子供の頃から天文ファンだった管理人が昔を思い出して書いてみたいと思います。
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いつ見える
オリオン座は冬の代表的な星座ですから、11月下旬から3月下旬まで東から南、そして西に見ることができます。
東京の緯度を基準にして説明すると、21時(夜の9時)にはこんな感じで見えます。
- 11月20日頃なら真東
- 12月20日頃なら南東
- 1月20日頃なら真南
- 3月1日頃なら南西
- 4月1日頃なら真西
星空は太陽と同じで、東から西へと回っていきますから、21時より早ければ東寄りに、遅ければ西寄りに見えます。
緯度の高い北海道では見える位置が低くなり、反対に緯度の低い沖縄では見える位置が高くなります。また、東京から西にずれて関西、九州方面になると真南に来る時刻が遅くなります。
真東や真西では見える位置が低くて、地平線が開けていないと見えにくいかもしれません。12月中旬から2月いっぱいまでが見頃といえるでしょう。
オリオン座の神話
こちらの動画では、オリオン座の星と神話について 2分40秒ほどで解説しています。
探し方
見える位置はわかりましたね!
では、オリオン座の探し方です。
まずは中央の三ツ星を探しましょう。三ツ星の見かけの大きさは満月と同じくらいです。
三ツ星が見つかれば、その左上に赤い星、右下に青白い星が見つかるでしょう。赤い星は赤色巨星のベテルギウス、青白い星はリゲルでともに1等星以上の明るい星です。
三ツ星と1等星が2つ見つかれば、オリオン座の形は確認できましたね? この記事の先頭に挙げた写真のように見えたと思います。(もちろん、写真ほど多くの星は見えません(^^ゞ)
冬の大三角
オリオン座が見つかったら、そのすぐ近くに冬の大三角があります。
赤い星のベテルギウスから東にずれたところにこいぬ座のプロキオン、そして南に目をやるとおおいぬ座のシリウスがあります。この3つの星が冬の大三角です。
「東」「南」といってもオリオン座の位置によって見える位置が変わります。オリオン座が南東の空にあれば、プロキオンは東に、シリウスは南に見えます。一方、オリオン座が南西の空にあれば、プロキオンは南の高い位置に、シリウスは南の低い位置に見えます。
こちらの写真はオリオン座が南東の空にある場合です。地表に近い位置にプロキオンとシリウスが見えますね♪
星が爆発してオリオン座が消える!?
赤い星のベテルギウスは赤色巨星だと上に書きました。星はその一生を終える前に赤くなって巨大化し、太陽の何百倍も大きくなって、太陽よりうんと重い星は最後に超新星爆発という大爆発で一生を終えます。もしあと数十年で爆発したら、地球から近い天体で超新星爆発を観測できると楽しみにしている天文学者もいるとか……
オリオン座にあるもう一つの1等星リゲルは青白い色をした星で、人間で言えば20代くらいの若い星です。
そして、おおいぬ座のシリウスは全天で最も明るく見える恒星で、マイナス1.5等星です。空気が澄んでいれば、他の星とは輝き方がひと味違うのがわかると思います。
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まとめ
冬の星座の代表格として、オリオン座の見え方と冬の大三角を紹介しました。
冬だから寒いのですが、空気が澄んでいて星を見るにはいいシーズンです。しっかり防寒して宇宙に思い巡らすのも面白いのではないでしょうか。
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