片貝花火大会の見どころは四尺玉!開催日と会場へのアクセス方法は?

旅行・お祭り

新潟県小千谷市片貝町(おぢやし かたかいまち)で行われる片貝花火大会では「世界最大!四尺玉」の花火があがります!

毎年9月9日・10日に開催されます。2015年には人口5千人の小さな片貝町に20万人が来場し、四尺玉、三尺玉を含む15000発の花火が打ち上げられました。今年は金曜日・土曜日の開催です!

記事では片貝花火大会の見所とアクセスについて紹介します。どうぞお付き合いください。


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片貝花火大会って、どんな花火大会なの?

片貝花火大会1

世界最大の四尺玉があがる!片貝花火大会!

片貝まつりの花火の正式名称は、「片貝まつり浅原神社(あさはらじんじゃ)秋季例大祭(しゅうきれいたいさい)奉納大煙火(ほうのうだいえんか)」といいます。

片貝まつりの花火は、片貝町の集落の鎮守社である浅原神社の祭礼で人々から奉納されます。

片貝中学校の同窓生などが、成人の年など、節目の年ごとに花火を奉納しています。片貝町を訪れると、町中の人々が子どもからお年寄りまで、このお祭りの奉納花火を楽しみにしていることが、わかります。

開催日はいつ?時間は?

毎年9月9日~10日 19:30~22:20に開催されます。
雨天決行ですが、台風などで風速10m以上の警戒発令時は順延です。

世界一の四尺玉は、両日とも午後10時に打ち上げられます。

街中の住宅街でしたら、夜10時に花火を打ち上げるなんて、考えられないですね。しかも巨大花火です。平野の田園地帯で、住民の皆さんが花火に熱狂しているからこそ、できることだと思います。花火への熱い思いが伝わってきます。

9日の四尺玉「昇天銀竜黄金すだれ小割浮模様」
10日の四尺玉「昇天銀竜黄金千輪二段咲き」
です。

なぜこんなに開催時間が長いのか?

打ち上げ前に奉納理由のコメントを放送するからです。これらは花火番附け(江戸風な呼び方ですね)に載っています。昭和50年代にコメント放送が始まってから一層奉納が増えたそうです。

片貝中学校の同級会で、成人、33歳、42歳、50歳、還暦、厄年の厄除けに、大スターマインなどの豪華な花火を奉納する習わしがあるのが特徴的です。

 

特に9日に還暦の方々が打ち上げる特大スターマインは、とても豪華です!

10日の午後2時には、同級会の古希の方々が、三尺玉を打ち上げます。真昼に三尺玉を打ち上げるのは日本広し、といえども片貝だけだそうです。なんて贅沢な!

午後1時から2時の間は、昼にもかかわらず、スターマインや連発花火を打ち上げるそうです!

最近は町内のみならず、全国各地の人々からの花火奉納も増えているそうです。
また観光客でも協賛できるようなツアーもあるそうです。

場所は?

打ち上げ場所は片貝町浅原神社裏手です。
桟敷席は、祭礼の行われる浅原神社の、北側の畑上にあります。神社の境内から入場できます。

巨大な花火ですし高い建物もないので、駐車場あたりの道を歩きながらでも(暗いので足元や車には注意してください)容易に見られます。

 

どこまでも広がる田んぼ、風にそよぐ夏の緑の稲、日本らしい田園風景の中で見る花火は気持ちがいいです。周りの景色が広々としているので周りの風景や空と比較してしまうと、大きな花火でも、意外と小さく見えるくらいです。

しかし、普通の町中の花火大会では住宅などがあるので大きな花火は打ち上げられません。ビルや建物に遮られて空が小さいと小さな花火でも大きく見えます。

街中の花火大会では、尺玉があがるだけでとても大きく見えます。

片貝まつりの花火は、ほとんど尺玉以上!?

奉納される花火の7割から8割が尺玉花火だそうです! それも、ただの尺玉ではありません。尺玉2段打ち、5段打ち、10段打ちなどの連発花火だというのだから驚きです。

このように、片貝の花火大会のすばらしさの一つは、花火の大きさにあります。尺玉が惜しげもなく平気でバンバン打ち上がること自体がすごいです。

人々の花火にかける意気込みを感じます。

 

四尺玉は、たった一発の花火なのに視界中が花火になります。音も大迫力です。

花火が打ち上がり、空中で開くまでの滞空時間も長く、なんとも言えない間があります。無事に大きな花火が開くと、思わず歓声があがります。

 

世界一の四尺玉は、いつから打ち上げられるようになったの?

片貝煙火工業の本田善治氏が、昭和60年(1985年)に四尺玉の打ち上げに初めて成功し、片貝の四尺玉花火はギネスブックにも載せられました。

それ以前の1982年には三尺三寸玉の打ち上げに成功しており、84年には四尺玉の試験打ち上げには成功したのですが、打ち上げに失敗しています。
そして85年の快挙です。「黄金すだれ小割浮模様」という花火でした。

86年の片貝まつりからは現在と同じように二発の四尺玉が打ち上げられるようになりました。85年と同じ花火と、黄金千輪二段咲という花火でした。

四尺玉は直径120cmもあります(実物大模型が展示されています)。そして800mの上空に打ち上げられ、直径800mの花火が開きます!

 

花火は音も重要です。打ち上げ場所の背後に山があって音が反響するのが、豪快な音が楽しめるヒミツです。

長岡、柏崎、片貝が、越後三大花火大会だそうです。それぞれ、川の花火大会、海の花火大会、そして山の花火大会と言われています。片貝花火は、この、山に反響する独特の音も楽しみの一つになります。

 

アクセス方法は?

車で行くとき、ICは?

小千谷ICから車で10分。
長岡ICからは20分です(長岡~片貝は午後になると規制がかかります)。
長岡南越路スマートインターから10分(帰りは大渋滞するので長岡ICを使ってください)。

駐車場は?

会場近くに花火大会用の駐車場があります。
片貝バイパス片側に700台分の駐車場があり、おすすめです。
駐車場はいくつもあるので、交通規制図を見て、どこに駐車するか決めましょう。

イオン小千谷店、小千谷市総合体育館、小千谷市白山球場などにも駐車場があります。片道300円の有料シャトルバスが運行しています。終点の片貝製作所から花火観覧場所までは徒歩15分です。

駐車場の利用状況は、小千谷観光協会のHPで当日1時間ごとに更新されるのでご覧ください。

公共交通機関で行く

JR小千谷駅から急行片貝経由長岡行バスで20分、二之町下車徒歩10分です。

JR長岡駅からは急行片貝経由小千谷行バスで30分、五ノ町下車徒歩10分です。(長岡~片貝は午後になると規制がかかり遠回りになります)

越後交通の臨時バスが出ます。

高速バスで

東京方面からいらっしゃる方は、池袋~新潟線が、関越道片貝バス停に臨時停車しますので、それを利用できます。片貝バス停から会場までは徒歩20分です。

 

観覧席は?

有料席

4月~7月31日まで桟敷席が申しこめます。2日間通し券マス席(180×225cm)の定員8名3万円の桟敷席が販売中です。

禁煙で、イスや三脚の利用はできません。三脚を利用した撮影は桟敷敷地内に指定場所があるので申し出てください。

当日券

1人3000円です。午前10時から浅原神社右手の桟敷席中央入口で販売します。
有料席では視界をさえぎられることなく見られます。打ち上げ場所から近いので音などの迫力もあります。

無料で見る

浅原神社の境内付近から見ることもできますが境内にある樹木で遮られて全ぼうは見えないので、よく見たい方は有料席がおすすめです。

花火全体を見たいのでしたら、打ち上げ場所からは少し離れるので迫力は薄れますが、駐車場になっているバイパスあたりから見るのもおすすめです。

無料観覧場所

 

  • 片貝小学校グランド
  • スポーツセンター北側と西側。南側。
  • 神社周辺

 

片貝まつりの伝統行事は?

明治24年に三尺玉が、日本で初めて片貝町で打ち上げられました。以来、三尺玉発祥の地として、毎年大きな花火が打ち上げられています。

9月9日には「伝統筒引き」、9月10日には「古式玉送り」の伝統行事も行われ、花火だけでなく伝統的なお祭りとしても楽しめます。

集落の人たちが、片貝花火大会を大事にしてきたことがよくわかり、心あたたまります。
花火の模型や解説コーナーもあり片貝花火について学べます。

手作り山車

各町内の若者、子ども、同級会などの、手作り山車が囃子ながら町内をねり歩き、浅原神社に渡ってきます。手作り山車の熱気と賑わいを楽しむのも片貝まつりの楽しみの一つです。

木やり歌

山車を引くときや神社に奉納する時に歌われる木やり歌が、古式ゆかしく哀愁を帯びた旋律で非常に心ひかれるものがあります。
木やり唄には「前唄」「道中木やり」「奉納木やり」と3種類あります。

これらの元になった唄は「てこ」「さらば」「かまくら」という曲です。これらの労働歌は、江戸築城の際に、関西から伝わり、江戸の町火消しの間で唄い継がれていきました。

片貝が幕府直轄領になった際に、片貝も江戸風に6つの火消し組が作られました。それが現在、片貝まつりの中心になっている6つの町です。

 

江戸に伝わった「江戸木やり」の唄は、お座敷唄に変化してしまいましたが、片貝の木やり唄は、集団での力仕事の時に掛けた掛け声が元になった、原初の木やり唄としての性格を強く残しています。民俗学的にも貴重だと思います。

また、町内の人たちが着ている半纏の柄も、江戸町火消しの伝統柄をアレンジしたものだということです。粋で、いなせな江戸町火消しのファッションと、クールな江戸文化が片貝の町に生き残っていたのです!

江戸時代の片貝町

片貝にこのような最先端の文化が伝わり栄えていたのは、片貝は、明治まで三島郡の経済と文化の中心地だったからです。

江戸時代、片貝には造り酒屋が10数件あり、越後一の酒造米高を誇っていました。また、農閑期には酒造にまつわる酒樽作りや、杉の葉を使った線香の製造もしており、豊かでした。それで当時としては贅沢だった(今も贅沢ですが!)打ち上げ花火もさかんに奉納されました。

 

おみやげは買える?食べ物は買えるの?

神社の境内や参道、神社の入り口までの市道に約200の露店が出ます。
おみやげ販売所も、片貝商工振興会が特設しています。おみやげ販売所では、奉納花火番附も販売しています。

花火にちなんだ和菓子や、お酒、Tシャツなどのお土産や、片貝の特産品が販売されています。

 

まとめ

片貝町の人々が大切にしてきたお祭りと、巨大な花火は、一見の価値があります。
花火大会にしては、それほど混まないので、場所は少し行きにくいですが、ぜひ一度行ってみることをおすすめします。

マニアな花火好きならずとも、四尺玉の大きさと迫力には感動すること、うけあいです。

【問い合わせ】
片貝町煙火協会 0258-84-3900


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