食洗機は乾燥の電気代が高い!エコでお得になるかは使い方次第

家電製品

食洗機を使うと手洗いと比べて光熱費や水道代が安くなってエコになる……って、メーカーは宣伝していますよね?

食洗機を買うために初期投資をしても、何年か使えば水道光熱費がお得になった分で回収できますよ、という話です。

 

ところで、メーカーの言うように、本当に食洗機を使うと長い目で見たときにお得になるのでしょうか?乾燥機能の電気代が高いんじゃないか……??

記事では、食洗機導入は本当にエコになるのかという点について書いてみたいと思います。どうぞお付き合いください。


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食洗機がエコになるのは使い方次第!

メーカーは食洗機を使用することでエコになる、つまり水道光熱費を節約できると言っています。

ところが、筆者が最初に食洗機を使ってみたとき、食洗機は必ずしも光熱費の節約にはならないと考えました。なぜでしょうか? まずはそう考えた理由を列挙してみたいと思います。

 

  • 乾燥機能が電気を消費する
  • メーカー試算では手洗いでのガス使用を前提にしている
  • 食器が少ないときは割高になる

 

平凡な理由に見えるかもしれないですが、このような単純なことを押さえておかないと、期待を裏切られます。

以下では、これらを順に見ていきましょう。

 

乾燥機能が電気を消費する

このあたりの話は洗濯乾燥機と同じですよね。

洗い終わった食器を乾かすためにヒーターを使うので、電気を消費するのは当然といえるでしょう。食洗機の消費電力の半分以上は乾燥機能だと言われます。

これは言い換えれば、乾燥機能を使わなければ、消費電力を半分以下にできることを意味します。

 

筆者は最初、洗い→すすぎ→乾燥というコースで動かしていましたが、電気代の掛かる乾燥を止めて、洗い終わったら扉を開けておきました。

すると、乾燥機能を使わなくても、食器は十分に乾いていたのです。これは、すすぎの時に80℃のお湯を当てていることから、表面の水分がすぐに蒸発していったんだろうと思います。

少し水滴が残っていたとしても、食洗機の扉を開けてしばらく置いておけば自然乾燥で十分に乾くことがわかりました。これ以降、乾燥機能は使っていません。

食洗機をエコに使うには、乾燥機能を使わず、扉を開けて自然乾燥させます。使うとしても10分程度とし、後は扉を開けます。

 

手洗いでのガス使用を前提にしている

次は食洗機導入前後における水道光熱費の差についてです。ここは食洗機導入で金銭的に得をするか損をするかに関わってきます。

メーカー試算(パナソニックのサイト)では、6人用の食洗機を 1日2回使えば手洗いと比べて年間25,000円の節約になる、とあります。

その内訳は次の通りです。

【手洗い】洗剤:7.3円、ガス:33.8円、水道:21.2円
【食洗機】洗剤:3.2円、電気:21.6円、水道:2.8円

 

これを手洗いと食洗機でそれぞれ金額を足して、365×2 倍して引き算すれば、25,000円という金額が出ます。

 

しかし、見て明らかなように、これは手で食器を洗う際にガスで沸かしたお湯を使用することを前提に試算されています。

お湯で洗った方が確かに食器の汚れはよく落ちそうですが、冬にお湯で洗うことは珍しくなくても、夏で水道水がぬるいときもお湯で洗う人はどれくらいいるでしょうか?

筆者はお湯では洗いません。それどころか、真冬でも水で洗います。

 

……まぁ、それは人により分かれるのですが、お湯で洗うと手荒れがひどくなるとか、ゴム手袋をして水で洗っているというケースもあるでしょう。

そういう訳で、手洗いでのガス使用を前提にした試算は割り引いて考える方がよいでしょう。お湯を使っていないならガス代を除外しないといけません。つまり食洗機を使うことで、新たに電気代が加わります。

 

電気代の根拠は消費電力 780Wh で、1kWh あたりの電気代を 27円として計算しています。上に書いたように、乾燥機能を使わないのであれば仮に半分になるとして、10円程度に抑えられます

深夜電力を使ってお湯を沸かし、それでお風呂や洗い物のお湯をまかなっている場合は、そのお湯を食洗機に使うことで電気代のコスト増を抑えられるかもしれません。

 

食器が少ないときは割高になる

上の枠囲みにある試算において、食器が少なければ手洗いでの水道の使用量が減ります。

一方で、食洗機のコストは食器の数に関係なく一定ですから、ガスも使わず、食器も少ないときは、食洗機の方がコスト高になってきます。

ですから、食洗機を使うときはできるだけまとめ洗いをするのが賢い使い方です。

 

食洗機の水道の使用量は手洗いと比べてあきらかに減ります。手洗いだとすすぎの時に蛇口から流しっぱなしなのに対し、食洗機は電気で温めて、洗剤を溶かしたお湯を循環させて食器に当てることで洗ったり、すすぎをしますから、水道の使用量は節約になります。

 

最後に手洗い時の洗剤代 7.3円ですが、これは盛りすぎなのではと筆者は思います。

スーパーで売っている台所用洗剤は 1本 400mL入りで 200円くらいではないでしょうか? 1回分 7.3円で 1日2回使うということは半月で使い切ってしまうことになります。これは使いすぎだと思うので、1本を 1ヶ月 (それでも使いすぎだと思いますが) とすれば 3.3円になります。

 

以上まとめて、手洗いでガスを使わない場合を想定すると、コストの差は

手洗い:3.3円(洗剤) + 0円(ガス) + 21.2円(水道) = 24.5円
食洗機:3.2円(洗剤) + 21.6円(電気) + 2.8円(水道) = 27.6円

 

となって、わずかに手洗いの方がコスト安になります。

乾燥機能を使わず、電気代が1回10円になれば、食洗機のコストは 16.0円となって手洗いと比べてエコになります。

 

まとめ

食洗機をエコに使う方法について記事にしました。

乾燥機能は使わないか、使うとしても短時間で終わらせ、かつ、できるだけまとめ洗いするのがエコでお得な使い方です。

また、手洗いでガスで沸かしたお湯を使ってなかった場合、食洗機を導入してもコストメリットは小さいか、電気代がかかる分、逆にコスト増になるかもしれません。

家電製品は家事を省力化してくれますが、その分電気を使います。上手に使って上手に節電したいですね。


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