長いようであっ!という間に終わりが近づいてきた幼稚園生活。年長さんは、卒園に向けてのイベントや制作と忙しい日々でしょうか?
卒園式での我が子の姿を想像すると涙が……なんて余裕もなく! 卒園式の謝辞を頼まれてしまって!それどころでは!!という、あなた!
悩みに悩んで、このページを開いたことと思います。
それでは、保護者会代表として挨拶した私の経験も交え、謝辞の書き方・例文そのアレンジ方法をご紹介します。
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謝辞にはどんなことを書く?
「謝辞」とは、文字通り、感謝の気持ちを言葉にして伝えることです。
幼稚園での場合「先生方・職員の皆様へ、保護者の代表として感謝の気持ちを伝える」ということを忘れず、一番に意識して書きましょう。
きっと、謝辞を頼まれるような保護者なら、先生の大変さやありがたさを身近で感じたり、職員の皆様のお仕事も理解していることでしょう。
その気持ちをそのままお伝えすれば、間違いありません!
過去の謝辞文が園に保管されているようなら、とても参考になるので確認してみましょう。私も過去の謝辞文をアレンジして書きました。
それでは、謝辞に書くとよいことをリストアップします。
冒頭は「お礼の言葉」
「お礼の辞」と書いて、「お礼のことば」と読むこともあるようです。
時候の挨拶
「やわらかな春の暖かさを感じ、桜の蕾も膨らむ季節となりました」
「旅立ちの春を迎え、日増しにあたたかさを感じています」
……など、春めいていく様子に希望を感じる文章だとなおいいですね。
幼稚園生活を通じての心身両方の成長
あどけなかった入園の頃の様子から、逞しく成長していく姿を書きましょう。
大きな行事を織り交ぜると、列席しているみなさんも思い出しつつ聞くことができ、わかりやすいですね。
そして、そこには、いつも先生方の力添えがあったことを伝えましょう。
幼稚園への感謝の気持ち
先生方はもちろん、職員、来賓の方々へも忘れず、お礼を述べましょう。
これからのこと
これからの子ども達の未来や成長について書きましょう。
幼稚園生活は、今日で終わりですが、子ども達に会うのを楽しみにしてくれる先生方も多いですよね。
今日でバッサリ終わりではなく、これからも幼稚園とは繋がっていくことを書きましょう。
締めの挨拶
「最後に、〇〇幼稚園の実り多き今後と、ご列席の皆様のご健康とご多幸を心からお祈りいたしまして、お礼の言葉とさせていただきます」
「最後になりますが、○○幼稚園の益々のご発展を祈念申し上げますとともに、園長先生を始めとするご関係者の皆様そして本日ご参列くださいました皆様のご健康とご活躍をお祈りし、お礼の言葉とさせて頂きます」
……など。
日付とあなたの氏名
あなたのことをみんな知っているわけではありません! 保護者の代表として挨拶していることをしっかり伝えましょう。
謝辞の長さはどのくらいがいい?
卒園式では、理事長先生・園長先生・来賓の祝辞など…と大人のお話が続きます。あまり長いと、子どもたち(大人も!?)飽きてしまいます。
ついつい思いを込め、長くなってしまうところを抑え、3分……長くて5分以内に収めましょう。だいたい、800文字くらいでしょうか。
緊張すると早口になってしまうことも多いですが、そこは落ち着いて!丁寧にゆっくりと話すよう心がけ、練習で時間を計ってみましょう。
以下、例文とアレンジの仕方を紹介します。
謝辞の例文
お礼の言葉
やわらかな春の暖かさを感じ、桜の蕾も膨らむ季節となりました。
今日、この佳き日に、〇〇幼稚園での卒園を迎えられることを、保護者一同、心より喜ばしく思います。
思い起こせば、ぶかぶかの制服に身を包み、期待と不安の入り混じった顔をしていた、入園の頃。
初めて私の手を離れ、大丈夫かな…泣かないかな…と、気を揉む毎日でした。
でも気が付けば、幼稚園で覚えた歌をたくさん歌ってくれたり、お友達や先生とのできごとを
楽しく話してくれるようになりました。
運動会や発表会での、堂々とした姿には、子ども達の成長に胸が熱くなりました。
先生方が、根気強くご指導してくださった賜物だと思います。
ぶかぶかだった制服も、きつくないかと心配になるほど大きくなった、年長の夏。幼稚園最大のイベント、お泊り保育がありました。
出発前「お母さんお父さんがいないと寂しい!」という子ども達。
でも、本当に寂しいのは、送り出す親のほうだったのではないでしょうか。たった〇泊のお泊りでも、帰って来た我が子が、なぜかとても逞しく感じました。
そして、今、立派な姿で卒園式を迎え。
当たり前に通った園舎、たくさん遊んだお友達、時に温かく時に厳しくご指導してくれた先生方とも、今日でお別れです。
できなかったことが、たくさんできるようになりました。
先生方が、卒園児みんなの大きな根っこを育ててくれたので、これからぐんぐん伸びて育って大丈夫です。
子ども達を支えてくださった、園長先生をはじめとする先生方、職員の皆様。そして来賓の皆様。保護者一同、心からお礼申し上げます。
宝物のような時間を、思い出を、ありがとうございます。
幼稚園からは旅立ちますが、これからも子ども達を温かく見守っていただけたら幸いです。
最後に、〇〇幼稚園の実り多き今後と、ご列席の皆様のご健康とご多幸を心からお祈りいたしまして、お礼の言葉とさせていただきます。
平成〇年〇月〇日 保護者代表 ○〇〇〇
謝辞は手書き?パソコン?…どちらで書く
さて、文章はまとまったけど、実際何に書けばいいのでしょう?
「式辞用紙」というのが市販されています。プリンターに対応している物も多いです。
手書き?プリンター印刷?……近年はどちらでも失礼には当たりません。渡す物なら、手書きの方が丁寧では?と思っても、長い文を間違えなく書くのも、慣れていないと大変です。何より、自分が読みづらくなっても困りますよね。
謝辞を述べた後、原稿を演壇に置いたままにし、園長先生の手に渡るようなら、こういったきちんとした式辞用紙を用意しましょう。
私の子供が通った幼稚園では、演壇に残さず持ち帰って、保護者会の資料として残していたので、用紙はまちまちでした。
普通のお手紙の便せん…、印刷して1枚ずつの物…、貼り合わせて蛇腹状にした物…、それぞれの好みだったので、一般的な参考にはなりませんね。
謝辞の例文をアレンジする方法
さて、謝辞の例文を紹介しましたが、「さすがにまるごと使うのはちょっと……」と思う方のために、アレンジする方法をお伝えします。
「大きな行事を書くとみんながわかりやすい」と上の項では書きましたが、私たち親子しか知らないエピソードを盛り込むのもいいでしょう。
例えば、
入園前は幼稚園がどんなところかわからず、親子共々不安でいっぱいでした。
でも、園長先生がお忙しい中じっくり相談に乗ってくださり「大丈夫ですよ。」と笑顔で答えてくれました。
私の心は、一瞬で晴れ、この幼稚園なら安心して任せられると、自信をもって入園することができました。
幼稚園に行きたくない!と泣きわめく我が子。それでも、根気よく先生が笑顔で優しく受け止めてくれました。
おかげで、気が付けば、笑顔で楽しく毎日幼稚園に通え、この日を迎えることができました。
……など。
小さいけれど、当人には大きな問題! それを先生方のおかげでクリアできたのは、ありがたい思い出ですよね。先生方も、うれしく誇らしく思うことでしょう。
まとめ
謝辞を書きながら、入園した頃から思い出してみると、子ども達は本当にたくさんのことができるようになりましたよね。
私たちの幼稚園では、「こころのねっこ」という歌を卒園式に歌うのですが、そんなことを歌っている歌です。
(よかったら聞いてみてください。泣けるし、謝辞の参考にもなります!)
なので、例文中に「根っこ」を盛り込みました。
そういった、幼稚園それぞれの特徴があると思うので、盛り込むのもといいと思います。
私は元々人前で話すのは、大・大・大っ!の苦手でしたが、保護者会代表だったので機会は幾度とあり、1年間で慣れたつもりでした。
ところが…、卒園式の独特な舞台の雰囲気には、謝辞文を持つ手が震え…演壇で支えながら話しました。
でも、書いてある文章と言い回しが違っても、誰もわからないし、カンペ程度に思おう!と、なるべく顔を上げて話すよう努力しました。
下を向いてばかりでは、気持ちは伝わりません。
卒園式中の子ども達の顔を前から見られるのは、謝辞を頼まれた私の特権!…なんて思えば、少しは気持ちも楽になりますか!?
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